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【ECO運転】「御茶ノ水」について

本稿は「電車でGO!!」のかなり細かい技法に関する記事である.今回は以下の点について.

・「御茶ノ水」とは何か
・なぜ「御茶ノ水」をするとECO運転ボーナスが増えるのか(流しノッチとの比較)
・御茶ノ水ができない/しても割に合わない可能性がある場合
・「逆茶水」とは何か

1.「御茶ノ水」とは何か

「御茶ノ水」(茶水,チャミズ)の由来
総武線(※ゲーム内での呼称)「水道橋~御茶ノ水」間の区間でよく用いられる技法であることから.

「御茶ノ水」の定義
(1)(無減点最大減速度ブレーキング,加減速タイミングを手前にずらすなどの)合理的ECO運転を行なっても到着時間に余裕がある場合に(2)駅進入直前での制限速度に近い速度ではない低速で(3)意図的に進入し停車することで(4)余裕時分を消化すること.

2.なぜ「御茶ノ水」でECOが伸びるか

例えば,以下のような制約の区間があるとする.

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(1)までの要件を満たしているとして,発車直後に流しノッチをする場合以下のような運転曲線となるはずだ.

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次に「御茶ノ水」を行なった場合.

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「なぜ」に触れる前にECO運転ボーナスを増やすための原則について簡単に復習しておく.
・操作回数を減らす
・惰行による走行時間を増やす

これらを踏まえると「御茶ノ水」をすることで操作回数減によりECO運転ボーナスが増えると推定される.また,電車でGO!!に登場する車両の加速度の絶対値は

減速時>加速時

の関係が成り立つため,1km/h速度を変化させるためにかかる時間は加速時の方が大きい.すなわち走行している状態を作り出すために無駄な加速をするより,走行中に減速に時間をかけて数km/h速度を下げる方が惰行時間を稼げる.

3.御茶ノ水ができない場合/しても割に合わない場合

最後の定速系がホーム端に近い場合

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この場合はホーム端までフルブレーキングしたとしても余裕時分を十分消化できる速度まで落とせない可能性がある.もし前区間が通過駅であり最終的にNコロで対処するしかないのであればNコロに時間をまとめた方がECOが伸びると考えられる.通過駅でないならば逆茶水を行うことで時間を消化するとよい(それもできない場合は流しノッチで対処する).

4.「逆茶水」とは何か

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運転曲線が「御茶ノ水」を逆にしたような形になるもの(発車後意図的に制限速度ギリギリではない低速までしか加速せず時間を消化する)を「逆茶水」という.図のように発車直後の制限が低い場合に特に有効だ.ここまでの内容をよく理解できていれば流しノッチ+制限ギリギリまで加速よりもECOが伸びることが容易に分かる.

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