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留置所日記2020/6/6(1)

おはよう。

夜ブロナンセリンは飲んでみて、やはり少し眠ってしまった。
ただまぁ、やることがないし、一日の終わりだしというのもあるだろう。
今朝も飲んでいない。

拘留の延長は、自分が過去の他人とのやりとりについて黙秘しているからでは、と推測する。
最短で外に出られないのであれば、正直いろんなことがもうどうでも良い。
接見禁止の解除については、看守に聞いてみたがまだわからないそう。

ここに来るまでに在籍していたバイト先で今後働く理由がなくなった。
次はどこに住むのがベストだろうか、などと考える。

昨日はめちゃくちゃ私情で弁護士を呼び出してしまった、申し訳ない。
ただ、早ければ早いほど良い時もあるのだ。

そういえば、ロヒプノール2mg1錠で問題なく眠れている。
眠れるというのは、なんて平和で幸せな事なんだとしみじみしている。
外にいる時は眠れなくても何かしら暇つぶしがあったし、特に仕事などの予定もないから無理に眠る必要もなかった。
ここでは眠っていなければ注意され、暇をつぶすなにかしらもない。
前にも書いたが、本当に地獄だ。

外に出たら、読み物でも書いてみようかな。
延長された勾留期間中に沢山の本を読んで、沢山の言葉を覚えて。
でも、書いている方が落ち着く。このノートを。
色んな事を考えてしまうから。

今日は入浴日だけど、俺は一番最後。
一人で入らなければならないから。

今日は、外に出たらどうしようか考えてみよう。

保釈が通ったら、家で大人しくして、仲間の仕事等の都合次第で働き口を探そうか。
居候先の家主に連絡して、とりあえず謝らなければならないし、居候を続けるにしても、どこかに家を借りるにしても、とりあえず荷物なんかをどうにかしなければいけない。
働き口は、また水商売に戻っても良い。風俗に戻ってお金がたまるまで頑張っても良いけど、そもそも刺青が増えすぎて印象が良くないし、仲間もきっとあまり良い顔はしない。
最悪また稼ぎ口が見つからなければ、ストリートで歌でも歌って食いつなごう。そうだなぁ、ギター一本だけ背負って自転車で日本一周企画なんてのも、そろそろ有言実行したいとも考える。
ここまできたら逆に吹っ切れてきて、なんでもできる気がしてくる。今のうちに、やりたい事、思いつくこと、沢山書き起こしておこうかな。

今日も窓は白い。
六月だからかな、晴天が続かない。またアジサイが見たい。


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