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佐々木とピーちゃん
概要
ぶんころり
カントク
角川メディアファクトリー
まずは総括
とにかく究極にジャンル横断的な作品でした
異世界×魔法×貿易、異能力バトル×公務員、魔法少女、聖戦、社畜×JK、などなど
ライトノベルの流行りを全部集めて闇鍋したような印象です
とにかくなんでもありの痛快な作品でした。
とはいいますが決して空中分解することなく、
様々なジャンルが絶妙に混ざり合いながら一つの物語としてしっかりまとまっています
テンポよく異世界と現世を行き来しながら展開するので
停滞感も全く無く、世界観の切り替えと融合のメリットが分断に活かされていて、
めちゃめちゃ引きが強いです。
大きめの単行本ながら一瞬で読み終えました
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あとこれだけはいっておきたいんですが
社畜×JKは単行本だけ!
差別化しているのだとか
ネット版ではなかった書き下ろしだけのストーリーらしくて、
佐々木おじさんのアパートのお隣さんという形で家出JKが登場します。
家出といっても、育児放棄している母親の情事の場に居合わせたくないという理由で日中外にいるだけで、寝泊まりは家だし、学校とかはいってます。
食事を買い与えてくれるおじさんに精神的に深く依存していて
少しづつヤンデレメンヘラ気質を匂わせてくれるので見ててゾクゾクします
ネット版もいいですが、JKともに生き残りのデスゲームが絡んてくるのは書き下ろしだけなんで、
ぜったい紙か電子で買った方がいいと思います
ということで、総括はここまで
色々細かいとこも語りたくなってきましたです
まずはキャラですかね
ぶんころりさんは金髪マスターさんらしいんですが(このライトノベルがすごいより)、
本作はちょっと控えめでした
今のところ、異世界の伯爵ミュラーさんの娘、エルザ嬢と
現実世界で暴れまわる魔法少女の二人です
ふたりと少ないのですが愛は感じますね、
二人は結構キーパーソンになってくる予感がします
なので話は戻りますが全体的には黒髪多かったなと、
勝手な印象を抱いています。
黒髪キャラの中でも星崎さんとお隣さんは佐々木おじさんのこと多分好きなんですけど、
世界観の入れ代わりを利用した絶妙な二人のすれ違いが今後の展開を期待させます
職場の上司の星崎さん、隣に住むJK
二人の世界が交わる時、修羅場が訪れることでしょう
具体的には3巻とか……
とまあ、見方を変えれば佐々木がとっかえひっかえ女の子と遊んでるだけの話でした
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あとですね、
本作の隠れた魅力は現世での阿久津課長との高度な探り合いでしょうか
異世界だけでなく現実世界でも魔法少女や異能力者、そしてデスゲームと色々地雷案件を抱える佐々木ですが、
本業は公務員の特殊部隊
頭のキレる課長に怪しまれながらも
ピーちゃんとの目的、悠々自適スローライフの夢を実現するために、
口八丁手八丁でなんとかしがない下っ端公務員を演じます。
ロジックものとしては
矛盾や粗が目立ちそうなマルチジャンルな本作ですが、
異世界からモンスターが乱入したり、
別ジャンルの美少女たちが修羅ばったりなどなど
ユーモア溢れる大胆な展開を恐れずぶちこみ、
かつそれらが阿久津課長率いる現実の世界観に上手く溶け込ませ、
繊細な運びできれいにまとめてしまう先生の筆力に脱帽です。
頭脳戦とまでは行かないかもしれませんが、
出世絡みの大人社会の高度な駆け引きはスリル満天で読み応えがあります。
適当でしたが、今回の紹介はこんなもんですかね
めちゃ面白いですよ
おすすめです。
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