ジェンダーについて知れば知るほど、生きづらくなった?
結論から言うと、生きづらくも、生きやすくもなったと思う。
第一フェーズ: 生きづらくなってかなり悩んだ
本を読めば読むほど、気になることを調べれば調べるほど、実は世の中にはこんなにたくさんの見過ごせないポイントがあるのだと気づいて生きづらくなった。
テレビをつければそれまで笑えていたことを笑えなくなって、それまで気にならなかった友達の発言が気になって、自分が話す一言一句にも気を遣って話しづらくなって。
それに、私がジェンダーに関心があるということが広まれば広まるほど、私と話すことを控えたり、面倒だと思う人が増えているのではという意識も生まれた。
こんなことなら、何も知らなければよかったと思ってかなり悩む日が続いた。
第二フェース:でもやっぱり知ってよかった、と思える機会が増えてきた
少しずつ発信をしていく中で、数年ぶりにメッセージをくれて話した友達や、「おかげで〇〇について意識するようになった」「発信してくれているおかげで刺激になる」というようなコメントをくれる人が増えてきた。
やっぱり良いリアクションをもらえるとそれがモチベーションにつながるわけで、少しでもこういう風にとらえてくれる人がいるなら、それだけで私が微力ながらも発信を続ける意味があるのではないかなと、ポジティブに思えるようになってきた。
第三フェーズ(今):むしろ、生きやすくなったところもあるなと実感している
現代のいろいろな「当たり前」を知って、それに疑問を持てるようになったことで、生きやすくなった面もある。
例えば、日本ではまだ女性の若さに大きな価値を置いている。女性は若いというだけでちやほやされて、年を重ねれば重ねるほど扱いが変わってくる。だからこそ、年を重ねることに後ろ向きな女性は多いと思うし、女性を自認している私自身、20代が女性としてのピークのような感覚があった。
でも、その若さ至上主義に疑問を持っておかしいなと思えるようになったから、私はもう年を重ねることが怖くないし、むしろ楽しみだと思っている。
そんな風に、いつの間にか刷り込まれて自分を苦しめていた既成概念を取り払えるようになったのは、やっぱりいろいろなことを知る、という方向を選んだからであって、そうしてよかったなと思う。
ジェンダーに限らず何事も、まず生きづらくなったように感じても、きっと道が開けてくる(一種の悟りを開く)のかなぁと思う。
最近は、食品添加物について知っていくことで生きづらさを増やした気がするけど、まぁいいや、健康にいいことだもんね。
写真:タイのバス。床が木で抜け落ちそうだったり、ボロボロなのが好きなのだよね。運賃は手渡しで、もはやチケット切りの達人と呼べるような乗組員さん(?)に渡していたけど、どんどん電子化が進むのかな。