第一回、無題
人は誰しも、何かを選択するときにそれぞれ判断基準を持っていると思うのですが、それを伝えるのってなかなか難しいですね。
人がどんな本を読んでいるのかって気になりませんか?実用的な本を好む人だったり、意外とミステリー小説読んでいたり。そこになんとなくその人の性格もわかる気がします。
どのようにして一冊の本を手に取るのかについて考えてみます。
第一回目は私から。
最近アメリカ文学を読んでいます。90年代、中期のアメリカの作家サリンジャー。
なぜ読みたくなったのか。それはサリンジャーの小説にあるイメージを持っていてそれが今の私の気分になんとなくあったからなんです。
異国の地の孤独に興味があった。
たまに、運命的な出会い!と思って本を手に取ることがあります。デジャヴのような体験によって
今回読んだ本、フラニートズーイ、ナインストーリズの著者jdサリンジャーについての知識は、知人の家で見かけたライ麦畑でつかまえてと、それがジョンレノンを殺害した人物のバイブルであったことです。
その後、バナナフィッシュというアニメによってまたサリンジャーと出会いました。
これらの出会いによって作られたサリンジャーのイメージは少し病んだ雰囲気の青春の話です。
実際に読んでみると、戦争控えた時代の若者たちの不安を抱えた雰囲気を体感しました。
したがって、私は先入観で、選んでいます。
その本を読み、関係を深めていくことで先入観が壊されたり深まっていく過程を楽しんでいます。
先入観によって本を手にしたことによって90年台前半のアメリカに置かれた状況を、知るキッかけを得ることができました。
浅い知識とイメージが何かを学ぼうとする原動力につながりました。
先入観は学ぶきっかけを作ってくれます。それにそれぞれの個人にしか感じることができないパーソナルなものです。大切にして学びにつなげることは個性を作ることにもつながっていくはずです。
だから人に勧められものとか、あまり気がすすまないのです。先入観が足りないから。
またデジャブによって新たな物語と繋がれることを楽しみにしています。
いただいたサポートは、花と民芸の表現の追求にあてさせていただきます。