若者の武器は選択できること

若さは武器だ
誰が最初に言い始めたのかは分からないが本当に的を射た言葉だ。

「若くて可愛いね」「若いのに偉いね」
大したことなんて何もしてないのに若いというだけでありがたがられ褒められ持ち上げられる


自分で言うのも恥ずかしいが、私はまだ20代前半なので大抵若い部類に入る。そのせいで上記のようなことを言われることがしょっちゅうなのだ。


仕事でミスをしても多めに見てもらえるし、何を言っていいか分からない時でもヘラヘラしておけばその場は収まる。
飲みの席に行ってニコニコしてれば勝手にチヤホヤされて、お代も男性が出してくれることが多い。


自分でも若いからこんなことしても許されている特別扱いをされている、という自覚は大いにある。


その分このままで歳を重ねていったらどうなってしまうのかが怖い

私はたぶん今の今まで若いからどうにかなってきたような人間だ。
自分を主張せず言われたことをやり、周りの空気を読んで流れるような人生を送っている。
かといってなにか特性があるわけでもなく、若いという理由で持て囃されている


そんな自分がこのまま真っ当なおばさんになれるかどうか分からない。
もしそれが出来なかったら、皆が私のことをイタイ奴だと思って見てくるだろう。

若い頃にチヤホヤされたのが忘れられないのかな」なんて陰口を叩かれたり。

私はそれに耐えられる気がしない。


だから「若くていい」なんて言われて嬉しいと思ったことはない。むしろ「まだお前はガキなんだよ」と言われているのと変わらない気がする。
いや、相手も裏にそのような意味合いを込めて言っている可能性もあるが


私の体感でしかないが、やっぱり若いというだけで色んなことが許される節があると思う。

中高生が万引きしても「あぁ、そういう時なのかな」で済ますことが出来ても、いい歳した大の大人が万引きしたら「なんでこんな馬鹿なことをするんだろう」と憤ってしまうだろう。私自身がそうだ。


でもだからといって謎の万能感を感じたりするのではなく、むしろ負い目だと感じて“これからどのように歳を重ねるか”を真剣に考える方が有意義だ。
それは時間のある若い時にしかできない


無意味に持て囃されることが若者の武器ではなく、これからどのように人生を歩んでいけるかを決められるのが本当の武器なんだと思う

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