ゆい

自分の考えや出来事などをありのままマイペースに綴りたいです。ラジオアニメ好き。

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最近の記事

一人と一人

 ガタンゴトンと列車が揺れる。ほんのりと月明かりが照らすのどかな風景の中を切り裂くように進んでいた。 「朝には着くんだっけ」  静寂の中彼が急に口を開く。ずっと黙ったままはさすがに気まずかったのだろうか、無理くりこちらに話かけてきたのが手に取るように分かった。 「そうね、たしか9時ごろだった気がする」  乗る時に車掌に見せたチケットの券面に書いてあった数字を思い出して答えた。  彼は自分の腕時計を確認し、ちょっと嫌そうに眉間にシワを寄せる。この微妙な雰囲気が続くのが相当堪える

    • ひみつの共有

       今日も部活の人と上手くいかなかった。  パートリーダーを任されてるおかげで妙にイラつくことが増えている。真面目に練習をしてない人を見ると腹が立つし厳しくする。私はこんなに頑張っているのに何で分かってくれないんだろう。  そんなんだから後輩には陰口を叩かれているし、そのせいで同級生にも良く思われていない。  やっぱりこの世の中はそういう根回しが上手い人が得をするように出来てるのかも。  憂鬱な気分で放課後の誰もいない階段をゆっくり上がる。屋上の扉のドアのガラス部分から夕日がさ

      • 「ヤンキーがいっぱいいるとこでしょ?w」とバカにされる私のふるさと足立区

        私は自分の出身地を言うのが嫌いだ。 何故かというと足立区出身だから。 都内に住んでる人はご存知かと思うが足立区はまぁイメージが悪い。 足立ナンバーの車には気をつけろ ヤンキーがいっぱいいる 治安が悪い 治安が悪い 治安が悪い とまぁ、良いイメージはほとんど持たれていないのが現状だ。 そこで、足立区出身じゃない都内に住んでいる方はこう思うだろう。 「実際のところやっぱりヤンキーいるんでしょ?」 と。 結論から言うと 多少いるけど思ったよりいない クラスのなかで2、

        • ストレングスファインダーをやってみて

          最近たまたま覗いた本屋さんで興味深い本を発見した。 タイトルは『さぁ、才能に目覚めよう』 私なんかのような自己肯定感が低く、自分の好きなことすらあやふやな人間は常に自分探しに奔走している。 本当はインドかどこかへ旅行にでも行くほうが早いのだろうが、そんなお金も度胸もマインドも持ち合わせていない。 手軽に自分自身を見つけることができるのが、このような自己啓発本のような類の本なのだ。(手軽にと言ってる時点でダメな人間なのは承知している) そんな中出会ったのが前述の本だ。 才

          寝られない夜にお世話になるのはYouTubeさん

          夜寝ようとしても寝られなくなるのは皆さんも経験したことがあるだろう。 仕事が休みでダラダラしすぎたり、 その1日で気がかりなことがおきて思考が止まらなかったり、 寝たらもったいないという気持ちが働いて寝られなかったり。 そういう時は目を閉じて呼吸に集中しようとしても、どうでもいい思考が浮かんでは消え浮かんでは消える。 なかなか真っ暗闇の中での深呼吸を続けることができない。 今日はこんな会話があったなとか、 あの時あぁ言っておけば良かったかなだとか、 子供出来たらどんな

          寝られない夜にお世話になるのはYouTubeさん

          疲れた時はサイゼに行こう!!

          私はサイゼリヤに定期的に行きたくなる病にかかっている。 「なんかストレスが溜まったな」 「なんか美味しいものが食べたいな」 「なんか急にどこか行きたくなったな」 そういう時は大抵サイゼリヤに行く。 そこで若鶏のグリルディアボラ風をゆっくり食べる時間。 それはまさに至福なのだ。 嫌なことや不安が一瞬だけ吹き飛ぶ。 それくらい美味しい。 あの醤油ソースとディアボラ風の組み合わせがもはや神の領域と言ってもいい。 それであの皮がパリパリに焼かれた鶏モモ肉との相性がベストマ

          疲れた時はサイゼに行こう!!

          昼食の方がフューチャーされがちな囲碁将棋じゃない方、お笑いコンビ囲碁将棋

          私が中学生の頃は空前のお笑いブームだった。 テレビではネタ番組が溢れ返っていて、どのチャンネルをつけてもバラエティがやっている。 テレビだけに限らず、よしもと∞ホールなどの劇場で活躍する若手芸人もアイドルのような人気があった。 今テレビで活躍するパンサーなんかは、お客さんからキャーキャー言われていてとにかく凄かった。 私もそのブームの例に漏れずお笑いが大好きで、毎月お笑い雑誌を小遣いで数冊買い、それを眺めてはニヤニヤしていた。 その当時一番大好きだったお笑いコンビが

          昼食の方がフューチャーされがちな囲碁将棋じゃない方、お笑いコンビ囲碁将棋

          モバゲーで「自分の名前使っちゃダメでしょ!」と母に怒られたあの日

          昔々ガラケー全盛期に大流行りしたモバゲー というサイト。 色んな人が集まる掲示板での交流、今はもうなきFlashゲームも出来て(デップシリーズが大好きだった)、更には当時大流行していたケータイ小説も読み書きできるという画期的なSNSだ。 携帯を買ってもらったばかり小学生の私も、興味本位で会員登録を試みた。 会員登録するときに私はとりあえず自分の本名で登録しようと、そのまま入力。 今ではあまりないパターンだが、その名前が既にどこかの誰かに使われてて登録できず。 仕方な

          モバゲーで「自分の名前使っちゃダメでしょ!」と母に怒られたあの日

          何か食べたいvs外が暑い

          「あっつ……」  身体にまとわりつく汗の嫌な感触と、気温の高さで思わず目が覚めた。  思わずといったが、もうすでに陽は真上に昇ってじりじりと紫外線と熱を発生させているようだ。  目覚まし時計は12時半を指している。  寝汗でベトベトになったシャツを右手でなびかせながら、水分補給をしようと冷蔵庫に向かう。  2リットルのスポーツドリンクを一気にラッパ飲み。汗で減った水分がみるみるうちに補充されていく感覚がたまらない。  10秒ほどだろうか、ごくごくと喉を鳴らしてスポーツドリンク

          何か食べたいvs外が暑い

          『自分の軸で生きる練習』を読んで

          最近自己啓発本を読むのにハマっている私がたまたま本屋で気になって手に取った本が『自分の軸で生きる練習』だった。 基本的に相手に合わせてなにかを決めたり何かを話したりしていつも疲れているので、この本を読んでそういう性質が少しでもマシになればいいな〜との思いで読み始めた。 全部読んだ感想を端的に言うと「国連でめっちゃ仕事できるって重宝されて今やコーチングの有名講師やってるワタクシの高尚な考え方」をそれができない人が読まされている。 だった。 でも読んでいてやっぱりハッとさせ

          『自分の軸で生きる練習』を読んで

          母からの言葉の呪縛

          「あんたがハタチになったら私もう面倒みないからね」 母に昔から口酸っぱく言われていた。 小学生くらいの頃はニートだとか引きこもりだとかが話題に上がり始めていた時期でもあり、ニュースでそれらが特集されるたびに。 そのおかげか、高校を卒業して就職してからは金銭的な援助を受けていない。 正直、前の会社を辞めたいと思ったことは何度もあった。 根も歯もない噂が急にはびこったり、上司がパワハラまがいのことをしているのを見せられたり、実際にされたり。 それでもやっぱり辞めるという

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          若者の武器は選択できること

          『若さは武器だ』 誰が最初に言い始めたのかは分からないが本当に的を射た言葉だ。 「若くて可愛いね」「若いのに偉いね」 大したことなんて何もしてないのに若いというだけでありがたがられ褒められ持ち上げられる。 自分で言うのも恥ずかしいが、私はまだ20代前半なので大抵若い部類に入る。そのせいで上記のようなことを言われることがしょっちゅうなのだ。 仕事でミスをしても多めに見てもらえるし、何を言っていいか分からない時でもヘラヘラしておけばその場は収まる。 飲みの席に行ってニコニコ

          若者の武器は選択できること

          なろう系に対する偏見を思いっきり書きたい

          まず初めにタイトルを見てお分かりだとは思いますが、なろう系がどうにも好きになれない私がなろう系作品に関する偏見をまとめただけのnoteです。 特になろう系が好きな方は読むと気分を害する恐れがありますので、読まないことをお勧めします。 また、全てのなろう系作品を一括りにしているわけではなく私自身も好きななろう系作品はあります。 私も夫も2人ともアニメが好きで、毎期ほとんどのアニメを録画だけはしている。 夫は特に『なろう系』と呼ばれるものが好きで、今期やっているアニメも一話を

          なろう系に対する偏見を思いっきり書きたい

          オードリーのANNを聞いてふと感じたバランス感覚の大切さ

          最近よくラジオを聴く。 フルタイムの仕事を辞めて家の中で掃除やら洗濯やらの家事しかすることがなく、その最中の作業用BGMのような感じで必ずラジオを聴く。 すると単調な作業も楽しく行うことができるのだ。 イヤホンの中から聴こえてくる声を聴いているだけで、その会話に自分も混ざったかのような錯覚を覚える。 その近さが、個人的にラジオを魅力だと思う。 毎週必ず聴くのはオードリーのANNとcreepy nutsのANN0で、たまに霜降り明星や三四郎の番組も時間に余裕があれば聴いた

          オードリーのANNを聞いてふと感じたバランス感覚の大切さ

          自分と似てない人と付き合う面白さ

          夫がまだ彼氏だった時、どういう話の流れかは忘れてしまったが良かれと思ってこんなことを言ったことがある。 「他人と話すのって疲れるじゃん?」 その次の瞬間彼がキレた。 「俺と話すのも疲れるってことなのかよ? もう喋らねぇ」 そう言うと黙りこくってしまった。 私の中では「他人と話すのって疲れる」の前にかっこ書きで(あなたは別だけど)というニュアンスを含んだ惚気を言ったつもりだったのだが、全然伝わっていなかったらしい。 後から考えると考え方の違いが如実に現れていて面白い

          自分と似てない人と付き合う面白さ

          なんでも受容することは優しさか?

          お世辞も多分に含まれているだろうが、他人から「優しいね」「よく怒らないね」と言われる機会が多い。 確かにあんまり怒ったりはしないし、どうしても何か言いたいときは「次は気をつけてね」って笑顔で受けごたえをするようにしている。 また、殆どのことを「まぁしょうがないか」「こんなこともあるか」で済ませられる。 ちょっとしたことで眉間に皺を寄せて怒鳴ることが出来る人はある種の才能を持っていると思う。 ただ、それについて自分の中ではあまりピンと来ていない。昔、母とした会話から自分の

          なんでも受容することは優しさか?