見出し画像

2度目のWESTERポイントフリーきっぷ旅①(京都→岩国)

JR西日本の乗り放題きっぷ「WESTERポイント全線フリーきっぷ」。「WESTERポイント」を9800ポイントor900ポイント+19800円でJR西日本全線と智頭急行線が乗り放題になる。このきっぷの自由度はかなり高い。

  • 普通列車(快速含む)乗り放題

  • 特急と新幹線の自由席乗り放題

  • 追加料金なしで座席指定可能。

ICOCA、列車のネット予約、駅ナカで買い物やごはんなどで貯めたポイントで自由でどデカい列車旅ができてしまう。

2024年夏に続いて2025年冬も発売。

  • 必要ポイント値上げ

  • 有効日数 3日間→2日間

  • 指定席予約 無制限→6回制限

前シーズンより縮小されたが、乗れる列車、乗れる範囲の効力はほぼ変わらない。今シーズンも1回は使いたくなって旅してきた。

2024年8月に使った僕。このときは台風と大雨、ハプニングで波乱だった。今回は冬で、大雪のピークも回避した。しかし、それでも波乱になるとは…

京都駅

京都駅できっぷを発券してスタート。この手間はあるが、発券専用機が出ただけまだマシな方。京都駅は「みどりの券売機」が混みやすいから。

6:21 関空特急はるか3号

関空特急はるか
ハローキティがおこしやす。
そして、30歳おめでとうのマーク。

1発目は「関空特急はるか」。発券で手間かかると思ったら意外にも間に合った。7号車の自由席を見ると多くの外国人がモタモタ乗っていた。

自由席

そんなこと言ってる僕も自由席の6号車へ。フリーきっぷは自由席なら追加料金不要となる。
「どちらまで乗られます?」と巡回してきた車掌から聞かれるので目的地を伝える。

狭めの6号車と荷物室

撮ってる場所がデッキ。
こう見ると狭い。

僕が乗った6号車は客室が狭くて窮屈だ。これは前半分がは元々、荷物室になっている。

外から見た「はるか」6号車の荷物室。
5年ぐらい前に扉が埋められた。

元は京都駅にも飛行機のチェックインカウンターがあった。手続きした手荷物をあの場所に入れて、関西空港(関空)まで届けていた。関空行きの快速電車でも同様のサービスがあったが、カウンター廃止で使われなくなった。
もぬけの殻なのか、何かに使ってるか不明だが、2025年現在も存置されている。

高槻駅
大阪市から移転してきた「将棋会館」が駅前にある。
「将棋の街」として街おこしも活発。
お、朝日。
こんな早くからいろんな特急が動いてる。
環状線を改造した「JR WEST Parade Train」
液晶画面を使ったバーチャルオープンカーみたいになってるらしい。
万博関係の臨時快速に登板するみたい。

6:46 新大阪駅

朝焼けを眺めながら約25分。新大阪駅に着いた。この駅から新幹線へ乗り換える。

7:11 のぞみ271号

N700S
岐阜県の県章付き
絶賛集め中。

名古屋発博多行き1番列車の「のぞみ271号」がやってきた。車両は最新鋭「N700S」だ!数が増えたとは聞くが山陽ではまだまだ珍しい。出会えるといつも嬉しくなる。

1番列車でも自由席が混んでるのは「のぞみ」の常。のぞみに乗るなら指定席がいいかも。

シンカンセンスゴイカタイアイス

こんな真冬だが新幹線名物「スゴイカタイアイス」を買ってきた。
車内モバイルオーダー(JR東海)
ワゴン販売(JR西日本)
リニア・鉄道館の売店
駅の自販機

と食べ比べてきて、今回はJR東海のコンビニ「ベルマート」で買ってきた。コンビニのはまだ力入れたらスプーンが入る。

たぶんこれで全パターン食べ比べてきた。完全にカチコチなのは「リニア・鉄道館」「モバイルオーダー」ぐらい。「ベルマート」もこれらと同じ運営だが、そこまで固くはなかった。たぶん冷凍方法が違うのかも。とはいえ「スゴイオイシイ」のは変わらない。

7:55 岡山駅

岡山駅までやってきて、今度は特急やくもに乗り換えようとした。しかし、岡山駅手前で衝撃の放送が流れてきた。

伯備線は車両トラブルのため、「やくも3号」「やくも5号」は運転取りやめとなりました。

「えーー!!運休!!?」と心の中で叫んだ僕。在来線の運行情報モニターを見ると「架線トラブル」で2本の特急「やくも」が運休となっていた。どうも冷え込みでパンタグラフに霜がついたらしい。

ここから先の計画としてはこんなことを考えてた。

  1. 特急「やくも3号」で米子へ。

  2. 特急「スーパーおき3号」で米子→新山口へ。

「スーパーおき」はわずか3往復でこれを逃すと4時間は無い。「やくも」運休となれば、計画を練り直さないと行けない。そこで僕は思いついた。

しゃあない、新幹線で山口行くか。

8:09 みずほ603号

山口へ行くのも考えてたのでとりあえず後続の「みずほ」に乗ることにした。自由席が空いているし、ゆったり行けそう。

8:49 広島駅

広島駅で下車。
「新幹線だけやと飽きる」
という理由でここからは在来線へ。岩国行きの普通列車でさらに西へ。

8:53 山陽線/岩国行き

広島名物の赤い電車「Red Wing」。5分もない乗り換えだったが、なんとか間に合った。

五日市駅
朝ラッシュの広電路面電車
宮島
桟橋で外国人に間違えられて絶句した思い出の地。
宮島口駅に入る広電。
宮島口駅
この駅前のあなごめしで元気100倍なった笑

この区間に乗るのは2023年10月以来。あのとき同様、快晴。冬晴れだった。

前空駅
2000年開業、ニュータウンの駅
大野浦駅
広島駅からの電車でたまに見かける行き先。

宮島口駅からは初めての区間。この先も海がよく見える。快晴も相まって、コンディション抜群だ。

9:44 下関行き

岩国駅
赤から黄色へ乗り換える。

終点岩国駅に着き、ここからは黄色い電車による「下関行き」で新山口へ。

瀬戸内海の絶景

岩国から徳山にかけては海が見える区間が多くなる。ブルートレインがあった時代はいい朝焼けが拝めたなんて聞いたことがある。
見たかったなぁ、乗りたかったなぁ。

由宇駅
頭に「香椎駅」を付けたら女優のフルネーム完成。
広島東洋カープ2軍球場最寄の「由宇」
臨時列車が運転されることもある。

大島大橋

大島大橋

大畠駅の手前に見えてくる「大島大橋」。鉄道ファンの間で撮影名所として名高い場所。カーブを曲がる列車と海を一緒に撮れる。

朝日に照らされた普通電車やブルートレインがよく映える。このスポットは本やJR西日本公式の撮影画像として採用されることが多い。ファンなら一度は見たことある人は多い名所中の名所だ。

大畠駅

この橋の最寄り駅「大畠駅」も負けず劣らずの絶景。「海の見える駅」と呼べるサイコーのロケーションだ。

海と列車とプレイリスト

広島から山陽線とともにする音楽は夏めいていて、海に合いそうな曲をメインにセレクト。全体的に夏曲多めで、暖房の暑さで勘違いしそうになる笑

下松の工場群

下松市内へ入ってくると、工場群が目立つ。尾道や倉敷などとともに「瀬戸内工業地域」の一角を形成している。

日立製作所笠戸事業所

堂々とした日立マーク。
あの真下が鉄道ファクトリー

この中で鉄道ファン注目は堂々と目立つ「日立マーク」の工場。「日立製作所笠戸事業所」と呼ばれ、鉄道車両を生産している。

  • 新幹線「N700系」

  • 阪急電車

  • 大阪メトロ

  • 東京モノレール

  • つくばエクスプレス

  • 台湾鉄道の特急「太魯閣号」

  • イギリスの高速列車「Class395」「Class800(あずま)」

など国内外問わずたくさんの鉄道車両を造ってきたトップメーカーの1つだ。車両の他、鉄道保安装置なども卸したり、モーターなど部品単位で他社へ供給したりもしている。

N700Sの屋根見えた!

ちょうどこのときも車窓に「N700S」が作っているのが見えた。こういう生まれたての姿を見るとファンは釘付けだ。

徳山→新山口

徳山駅
そういや夢に徳山駅出てきた。
在来線になぜか阪急電車と大昔の「にちりん」って特急おったりなかなかカオスやった。
また海。
防府駅
ほうふ〜ほうふ〜の個性的なアナウンスが特徴。

11:42 新山口駅

新山口駅
下車したら右手に…??!

新山口駅で下車。その向こうに止まってる反対方向の色違いの列車を見ると鉄オタのノスタルジーが過熱する!

瀬戸内色

「瀬戸内色」復刻カラー

クリーム色にブルーの帯を巻いたこちらは「瀬戸内色」という旧カラーの復刻。国鉄だった1980年代から2010年代まで岡山・広島・山口で見られた塗装だ。

国鉄車両にちなんだキャンペーン「懐鉄」の一環で2024年に1編成が復活した。ワンマン化やシートの張り替えであの頃と違う部分もあるが、外見だけは懐かしさそのもの。僕自身、図鑑でよく見てて非常に懐かしく、
「山陽本線と言えばこの電車!」というイメージが頭にあった。当日の運行表をチェックして会えないと確信し、この時間で会えるのは予想外でびっくり嬉しかった。何か変更があったのだろうか?

ちょっとタイムスリップ感

朝から波乱あり、いい出会いありで新山口駅まで辿り着いた。ここからご飯を食べて、宇部線へ乗りに行くことになるが、この先もまたいい出会いが…

つづく

いいなと思ったら応援しよう!

Yuki(ゆうき)
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。

この記事が参加している募集