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ドクターイエローをガチで追いかけてみた(米原編)

「ドクターイエロー」を狙いに京都から姫路へ追いかけてきた。しかし、これだけでは物足りない。加えて、「ドクターイエロー」は「鳥飼車両基地※」で約2時間「休憩」を取る。この隙に別の駅へ移動し、狙ってみることに。

※京都〜新大阪間にある東海道新幹線の車両基地。車両の留置、検査、修繕まで行う大阪側の拠点となっている。

姫路→米原

野洲駅
米原駅

姫路駅から新快速と普通電車を乗り継いで2時間半、距離にして200㎞以上。滋賀県の「米原駅」に降り立った。京都や新大阪が混みそうな予感と、僕のふるさとで米原の隣町「長浜」から1番近い新幹線駅で撮りたい、この2つの理由でやってきた。

米原駅入場券

米原の駅弁「井筒屋」

姫路に続いて2度目の昼ごはん。米原の駅弁屋さん「井筒屋」で「近江牛大入飯」を買った。米原駅前の本店の他、米原駅改札内の専用屋台にも出店。特急や新幹線などに乗る前に買うことができる。しかし、この光景はもうすぐ見られなくなる。

駅弁から撤退

「井筒屋」は2月末に駅弁の納品を終了、3月20日を持って駅弁など飲食事業から完全撤退することになった。ホームページの「駅弁事業からの撤退のご挨拶」を見ると、時代や食文化の変化の旨を主な理由としている。

100年以上の歴史に幕。

新幹線ホーム上にあった「井筒屋の駅そば」。
2020年で閉店したが、外観はそのまま。

1854年に「長浜の船着き場」で旅籠として創業し、1889年から米原駅の駅弁事業に参入、以来100年以上の老舗だった。古き良き食文化の象徴でもあったが、時代の流れについていけず、店じまいとなる。

近江牛大入飯

近江牛のカレー風タレ煮込み、カレーピラフ

そんな駅弁を食す。カレー味のタレで煮込んだ近江牛にカレーピラフでガツンとくる味わい。それでいて、ドライカレー的な感じで食べやすい。僕はカレーライスが重たいと感じる人間だが、この弁当ならそんなことはない。

冷めても美味しくてお肉がパサパサしないのも料亭クオリティを感じる。ラジオで「村瀬哲史あきふみ」先生が言ってたそのまんま。
こんなおいしい駅弁絶やしてほしくなかったなぁ
と思ってしまう。「コンビニ弁当でええやん」と思わずにお金かけてでも旅には駅弁がないとね。

食後のコーヒー

新幹線コーヒーの自販機
「のぞみ」通過駅にもお目見え。

弁当を食べたら「食後のコーヒー」が飲みたくなった。米原駅の新幹線ホームにもコーヒー自販機と「シンカンセンスゴイカタイアイス」自販機が登場した。

ドクターイエローブレンド
この味だけはカップの新幹線が黄色い。

やっぱり今日という日は「ドクターイエローブレンド」に限る。酸味強めでマイルドな味わい。最強寒波がやってくるという寒空で五臓六腑に染み渡る。

回送982

「回送982」が狙い目。

腹を満たして「ドクターイエロー」を待つ。「回送982」と書かれた列車でやってくる。山陽では「986」だったが、東海道に入ると番号が変わる。

市章付き新幹線

「滋賀県野洲市」の新幹線
西川貴教さんのふるさと。

待ってる間に通常の新幹線も撮ってみる。一部の先頭車や8号車などには編成ごとに市章を付けた車両を目にする。

「神奈川県小田原市」の新幹線
かまぼことちょうちんの街。
「愛知県一宮市」の新幹線
「モーニング」発祥の地。

東海道新幹線開通60周年を記念し、線路が通る84自治体の市町章が1編成1自治体で掲出される。僕のふるさともわずかな区間線路があるので掲出されている車両があるはず。
「長浜市」の新幹線にぜひ会ってみたい!

16:08ドクターイエロー入線

そうして、待つこと30分、ついに現れた。

16:08ドクターイエロー入線
予想屋より4分巻きでやってきた。

本日2度目、冬時雨の中、ライトを煌めかせる「ドクターイエロー」が米原駅にやってきた。姫路駅と同様、ホーム前寄りに停車する。

黒山の人だかり。

やっぱりここもたくさんの人。新大阪寄りの後ろで入線シーンを撮ってた集団が前方へ追いかけてきた。

さっきのコーヒーとともに。

先頭に行くと20人ぐらいの人だかりが、ホーム端を埋め尽くす。駅員が監視して、見守っている。どうせなら撮りたかったが、僕は日和ってしまった。

16:18 ドクターイエロー発車

約10分停車して、東京へ向けて発車して行った。「下がってもらえますかー」など危なっかしい瞬間もあったが、ほぼ予定通りに東京へ去っていった。僕が階段方向へ向かうと駅員から「ありがとうございました」と声をかけられた。恐れ多いが、僕もそれに呼応して1礼した。
鉄道は安全であることが何よりの感謝だ。

雨とカプチーノ@米原

新幹線のカプチーノ。

改札を出る前に「カプチーノ」で余韻に浸る。雨が降ってきてからのカプチーノはヨルシカ好きの血が騒いでしまう。

湖北の時雨、ドクターイエローの幸福に乾杯

何度も新幹線でカプチーノを楽しんできたが、「ドクターイエロー」の幸せな余韻とともに飲むカプチーノは一味違う幸せを感じる。幸せの黄色い新幹線の効果だろうか?(知らんけど)

こんなとこにもドクターイエロー

店員とおしゃべり

おニューで黒くなった「特急しらさぎ」グッズ
懐かしい名前も。

帰りの電車の前にセブンイレブンで「黒いしらさぎ」こと683系特急電車の缶バッジとステッカーを買った。会計でマダム店員と軽くおしゃべりすると、レジの位置からガラス越しにドクターイエローが見えたそう。鉄道に詳しくなくても興奮するあの影響力は凄まじい。もはや「ゴッドオブシンカンセン」とでも言えよう。


7年前、近鉄電車から見えたドクターイエロー

姫路と米原、1日で2ヶ所へ「ドクターイエロー」ストーキングしてきた。たまたま見れたことは2回もあるが、いずれも遠巻き、スマホのカメラアプリを立ち上げたところで間に合わないこともある。「会いにいこう」と思うにはかなりのハードモードでお金もかかるし、運次第だ。
また狙ってみたいが、あと何回会えるのだろうか?

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Yuki(ゆうき)
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