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26歳初日、北陸新幹線で。(京都→福井)

2024年3月16日に開通した北陸新幹線敦賀〜金沢間。テレビを見ていると、予想通りの大フィーバーになっている。

最初は「混んでそうやし、1ヶ月したら乗りに行こかな」と思っていたが、開通翌日は僕の誕生日である「3月17日」。指定席も空いていたので誕生日トリップとして乗りに行くことにした。

e北陸乗継チケットレス

誕生日前日にチケットレスを予約。今回使うのは「e北陸乗継チケットレス」。サンダーバードと北陸新幹線を買い直しなしで乗り継げる一体型のチケットレスだ。

表記されている値段はサンダーバードの特急券と新幹線の全額。在来線の乗車券は紙きっぷを買うか、ICOCAなどの残高を使う。ビミョーにめんどくさそうだが、ICOCAを使う僕にとってはこれ1つで福井に行けるのはありがたい他ない。京都駅の券売機並ぶの嫌やし。

京都駅

サンダーバードと交互に出てくる「湖西線」

京都駅に着くと早速変化があった。サンダーバードの行き先が「敦賀」と書かれている。ここに付け加えられているのが、

湖西線経由/湖西線

金沢行きのときには付かなかったやつだ。「サンダーバード〇号」の部分に交互に表示される。

要らんくない?

2、3番のりば
湖西線、湖西線経由の注釈が付き、琵琶湖線とは異なる放送文言になる。

これは新快速敦賀行きの表示パターンに影響されている。「湖西線経由」「米原方面」の2種類あることや誤乗防止措置として付けられる。加えて、次の列車を予告する放送の言い回しも変化し、あるあるソングになるぐらい2方向の乗り間違いは多発する。

ただ、疑問が浮かぶ。

これ、サンダーバードは要らんくない?

予約して乗るのが前提だし、明らかに見た目や乗車ホームが違う。一部を除いて湖西線の駅には一切停車せずに敦賀へ直行する。まぁ、システムの都合だろうが。

サンダーバード89号

乗車するサンダーバードは「89号」。繁忙期の臨時列車では80〜90番台を使うことが多い。

683系
トンガってるのが初期モデル。

サンダーバード89号が到着。車両は683系の初期モデル。流線型が特徴的なカッコいいビジュアルだ。何度も乗っているが、あまり出会わない。だいたい平たい顔ばっかり。

編成は6両+3両+3両の12両。最短6両になれるこの形態はかつて存在した「和倉温泉行き」で生かされ、金沢駅で切り離しを行っていた。

「89号」は穴場だったりするのか、それとも「ありがとう」に満足した人たちが来なくなったのか。どちらにせよ、それぐらい空いていた。

黒い681系
僕より少し年上の「でぇベテラン」

僕が予約した号車を含む、後ろ3両は681系という「でぇベテラン(アイデンティティ田島さんっぽく)」。グレーから黒に変わったこの車両はまだまだ活躍しそう。

雨スタート

序盤は本降りの雨。でも北に上っていくにつれて晴れてきた。この日は西ほど雨が降る天気だった。

北陸のソウルスナック×JR西日本

甘えびビーバー
八村も大好きなご当地スナックのJRコラボ
関西でも普通に買える。

乗車前におやつを購入。北陸のソウルスナック「ビーバー」の甘えび味だ。JR西日本の駅ナカ限定のコラボ商品でパッケージには北陸新幹線の他500系っぽい新幹線も描かれている。

バスケットボール八村類選手の大好物として知られる「白えびビーバー」と似ているが、えびっぽさで言ったら白えびの方が上かも。それでもうまいことはうまい。

あっちゅう間

大津京
ありがとうの後の静けさ
安曇川
近江今津駅
切り離し中の新快速を追い抜く
近江塩津駅
通過しているホームは大雪のときにしか使われない、

いつもの道を駆け抜けて1時間弱。もう敦賀駅の手前だ。以前ならギリギリまで減速しないが、到着ホーム変更でゆっくりと敦賀駅の新ルートを登っていく。

敦賀手前

除雪車
今年はあんまお呼ばれされていない。
小浜線の緑の電車

敦賀の車庫には除雪車やディーゼル機関車、小浜線の電車がいる。

ピンク色のハピラインふくい
しばらくはJRカラーもいる。

北陸線改め「ハピラインふくい」のピンク色の電車もいた。今の時点ではJRカラーもたくさんいるが、いずれはピンクに染まっていく。

そして、すみっこに目をやるとしらさぎカラーとサンダーバードグレーの電車が仲良く連結されて停められていた。Xを見ると「おやすみエクスプレス(金沢発敦賀行き)」最終日の編成らしく、あのときからそのままなんだとか。果たしてどうなる?

右手では北陸新幹線が車庫から飛び出してきた。数字を見る限り乗り換え先の列車だ。

敦賀駅

遠くに見える「普通列車ホーム」
あそこに特急は来ない。
そういや山側の景色あんまよく知らんなぁ。
31番のりばに到着。

敦賀駅に着いた。特急列車は31、32番のりばに到着。反対側にある33、34番のりばとともにこの場所に来るようになった。

新ホーム全てに列車がいる光景をパノラマで。

このときは全てのホームに列車がいた。パノラマ写真で見ると壮観だ。

2階コンコース

階段を登ると人でごった返す。さっきまで空いていたのは前よりに集中していたからなのだろう。

スムーズに進めるように警備員や「JR社員」と書かれたビブスを羽織るスーツの誘導員がたくさんいた。ざっと100人はいたかも。肉声による誘導も終始行われていて前とは違う騒がしい(?)いや賑やかな敦賀駅になっていた。

入場券は別枠
詰まったらえらいこっちゃ。

入場券を持った人は自動改札ではない別枠になっていた。ただでさえタイトなダイヤなのに機械に詰まったらえらいこっちゃ。

弧を描いたコンコースの天井
かなり広々
コンコースからでもこの景色。

ホーム

木目の床
北前船の甲板をイメージ。

ホームに上がってきた。敦賀に寄港していた「北前船」をイメージした木目床が目を惹く。YouTuberの試乗会レポート動画で見ていたホームは心躍る。

つるぎ90号

さっき見かけたつるぎ90号がいた。号数はサンダーバードの奇数と連番のような振り分け。ズレてはいるが、接続にきちんと対応している。

中条あやみさん

左のフリーペーパーには中条あやみさん。

フリーペーパーでは中条あやみさんが表紙を飾る。

JR西日本のイメージキャラクターで、開通初日の「かがやき」1番列車を敦賀駅で見送った大役も果たしている。駅や電車でやたら見かける中条さんはすっかり「西日本の顔」だ。

北陸新幹線乗ってるとやたら滋賀をアピールしている。
ホームのガラス柵には若狭地方の文化が紹介。

敦賀湾、シン・海の見える駅

敦賀駅を出発して左には敦賀湾。標高、建物が高いこの駅は「シン・海の見える駅」だ。

国道8号バイパスをオーバークロス
故郷を通る大幹線

嶺北と嶺南

新北陸トンネルへ突入。この辺は木の芽峠という難所。「木嶺」という別名から、この界隈を境に若狭方面は「嶺南」福井市方面は「嶺北」と呼ばれる。

同じ福井でも文化や言葉がけっこう異なる。敦賀の鉄道ジオラマ館で流していたミニドラマではセリフに「嶺南寄りの福井弁」が使われていたが、かなり関西弁の影響を受けていた。僕の故郷「湖北弁(北部の滋賀弁)」にそっくりだった。

トンネル抜けたら…

その変化は天気にも。新北陸トンネルを抜けると再び雨が降っていた。降ったり止んだり忙しい。

青いハピラインを追い越す

越前たけふ駅

越前たけふ
つるぎの一部は通過となる。

越前たけふ駅を通過。「つるぎ」でも停車する列車、停車しない列車がある。ちょうどサンダーバードにも武生や鯖江に停車しないタイプが多かった。それをつるぎが踏襲している格好だ。

駅前は発展途上の田んぼ地帯。だが、ホテルがちょこちょこある。

一発目のプレイリスト

北陸新幹線敦賀開業一発目の乗車では『晴る』をセレクト。新幹線らしいスピード感とニュースタートに相応しく感じる。
晴れてはいないけど。

もうすぐ福井

福井鉄道「赤十字前駅」が見える。
何も会えなかったが。
九頭竜線こと越美北線の列車
引き続きJRが運営する飛び地路線になった。

福井駅に到着。わずか30分にも満たない新幹線乗車はあっけなかった。

コンパクトな福井駅

真横にはえちぜん鉄道。
高架工事の仮駅として、今の北陸新幹線の高架を借用していたという珍百景的なのが見られた。

ホームは1つのホームで両方向使用するタイプ。通過線もないコンパクトさは新幹線では今までなかった。えちぜん鉄道や先にできた「ハピラインふくい」の高架駅との兼ね合いなのだろうか。

関西人からしてみたら御堂筋線の新大阪駅にもよく似てたりする。ホームの形態や屋根付きとか。

号車ごとに分けられた改札。
この形態も珍しい。

案の定、この賑わい

お祝いのお花がたくさん。
雨ながらこの賑わい。
ハピラインのロゴがお目見え。
福井鉄道横のリアルに動く恐竜

案の定、駅周辺はかなりの人で賑わい。ほとんどは東京から来た人なのだろうか。なんとなく標準語も飛び交う。

ごった返すハピライン

ハピラインふくいの改札は大行列。5台ぐらいあったが、なぜかこれ1台に減らされていた。入場券で入ろうと思ったがそれどころじゃなかった。

それでもいつかは「ハピライン」も乗ってみたい。乗り放題きっぷもいろいろありそうだし。


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Yuki(ゆうき)
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