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はじまりのめでたいでんしゃをヨルシカとともに。

7月の暑いある日。海の景色が見たくなって南海電車で和歌山へ向かった。

特急「サザン」

特急「サザン」に乗って和歌山市駅へ。さらに「加太さかな線」へ乗り換える。

はじまりのめでたいでんしゃ

やってきた電車はというとなんともカラフルな電車。その名は
「はじまりのめでたいでんしゃ」
めでたいでんしゃシリーズはこれまで4編成あり、それぞれ家族、親族という設定があった。

  • めでたいでんしゃ「さち」(母)

  • 同「かい」(父)

  • 同「なな」(娘)

  • 同「かしら」(さちの実兄、かいの義兄、ななの伯父)

第5弾であるこちらは「ご先祖様」。太古の時代から現代に蘇ったストーリーが描かれている。名は「かなた」だ。

南海アプリの列車位置
特別な塗装、復刻塗装の場合、実写のデフォルメアイコンが表示される。

アプリの位置情報では「めでたいでんしゃ」は独自アイコンが表示される。しかし、反映されていないのか、通常の表示の電車。アップデートで更新されることだろうけども。

Before of かなた

Before of 「かなた」=2000系電車
雪深い山の中から晴れやすい海沿いへ引っ越してきた。

言っちゃ悪いが、「かなた」は加太さかな線の電車では一番若手。海にゆかりが薄い「高野線」出身だ。
ま、それはいいとして。乗ろう。

太古の和歌山

車内のテーマは前後の車両で大きく異なる。和歌山市側先頭車両のテーマは「太古の記憶」だ。ナウマンゾウ、オウムガイをはじめ、太古の和歌山にいた生き物が描かれている。

ワカヤマソウリュウ
和歌山県有田川町で化石が発見された。
ワカヤマソウリュウ骨格標本図

床には「ワカヤマソウリュウ」という恐竜の実物大の姿と骨格標本図が描かれている。2006年に県内で見つかった化石は2023年に新種だと認定。

これまでの学説をくつがえす新たな発見

「はじまりのめでたいでんしゃ」紹介ページ

というほど。世紀の大発見だった。

電車は和歌山を出発し、紀ノ川を渡る。川を望む窓にはワカヤマソウリュウの尾びれと「かしら」がヨットで冒険するワンシーンが描かれる。

ななとご対面
磯の浦で見える海の絶景。

通算3度目になる加太さかな線。3回乗っても「磯の浦」の風景はお気に入り。

suis from ヨルシカ/少年時代

これに合わせるのは「ヨルシカ」。『少年時代』のsuisさんカバーは海の見える普通列車にはピッタリ。個人的には言わずもがなだし、真夏+田舎+ヨルシカは黄金トリオだったりする。(個人の感想です。)

加太駅

加太駅にやってきた。ぶらりするのが本当はいいが、ご飯食べたし、猛暑の中歩いて、汗かぶれしたくない。ということで改札でUターンして折り返すことに。

写真を撮っていると駅員さんから声をかけられた。
「乗車券お持ちですか?」
たぶん、入場券で電車入ったり、キセルみたいなことをするロクでもない人がちょこちょこいるのだろう。ただ僕はICを使い出て、入り直したのですぐ疑いは晴れた。

ガチャガチャ

ガチャガチャに目がついた。「めでたいでんしゃ」のアクリルスタンドやシンボルマークのキーホルダーが出てくる。300円入れて回してみた。

出てきたのはさっき乗った「かなた」。1番新作が1発でできたってけっこう「神引き」だったりする?(知らんけど)

現代なカラフル車両

帰りは加太駅側の先頭車に乗る。テーマは「未来への想い」。古代とは真逆のZ世代にウケそうなパステル柄の車内になっている。

こんなとこにもSDGs

広告枠は基盤のような、からくり装置の中のような機械チックなアート。廃材を使ったアートで「SDGs」というトレンドを取り入れている。

磯の浦の海
今はやってんのか?
ピンクのめでたいでんしゃ「さち」

ヨルシカ×加太さかな線

suisさんカバーの『若者のすべて』やヨルシカオンリーで楽しむ加太さかな線。ヨルシカが1番似合う路線だと思うがどうだろうか。

和歌山市駅→紀勢線

そのまま、和歌山市駅へとんぼ返り。駅の片隅にいるJR紀勢線で和歌山駅へ向かった。

紀勢線
和歌山市駅を起点に三重県亀山へ至る長大路線。
ただ和歌山市〜和歌山間は短距離の枝線
JR西日本227系
山間部や奈良をイメージした緑色が特徴。
津波避難はしごも搭載。

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Yuki(ゆうき)
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