位置情報を教える良し悪し
位置共有アプリ『zenly』がサービス終了をツイッターで発表した。「残念」「必要不可欠だったのに」など惜しまれる声が多いが、位置情報を逐一見られるという監視のような状態に嫌気がさすというのを聞いたことがあるし、犯罪に悪用されるケースもあった。
誰とも会わない
僕は基本的に「ズッ友」という存在がいないし、頻繁に遊んだり、LINEしている友達を持たない「一匹狼」のような人間。だからこのアプリや同じ系統のとは無縁だ。SNSで「ここ行った」という「足跡」を付けたりはするが基本的に事後報告。誰に何を追われるわけではないし、ビジュアルの変化や何千人の人混みから僕を見つけ出すことは至難の業だ。たとえライブや故郷のイベントに行っても難易度は高い。誰とも会わないなんてしょっちゅう。
アプリがあれば
その点、アプリがあればどこにいるかがすぐわかるから繋がりがプツンと絶たれることは無いし、突然遊びたいとなっても近くにいればすぐに誘えるし、行動パターンも読めるというのは時間の有効活用にもなり得る。人間は繋がりがない人ほど孤独に陥って自暴自棄になるスパイラルになりやすいから、こういうのが支えになってるって人も多いことだろう。
関係悪化による危険
ただ、金銭や感覚のずれなどで友達としての関係を切り離したときが厄介だ。居場所や行動パターンを把握しているから、どこに行こうとも仕返しをされるような事態が起こり得る。それで自宅に押しかけて、襲われて被害を受けた、命を奪われるなんてケースが報道されたりもした。こういう点は見極める必要があるが、なかなか初見や浅い関係性だと判別がつかない。気がつけば時すでに遅しなんてこともあり得る。
こういうアプリが便利かどうかは分からない。けど、アプリを使おうが使わまいが、1人でいようが、2人でいようが、みんなでいようが、何かしらのリスクはあるわけだ。それに、位置情報を教えるのもパスワードを曝け出すのとどこか似通ってるようにも思う。なかなかシビアなことを軽はずみでやってるようにも見える。でも、これがあるから救われたなんて人もいることだ。とにかく、こういうセキュリティもしっかりして、人の見る目を養わなければ。