コスモタワーと南港

大阪メトロバースデーぶらり旅。江坂、服部緑地を後にし、「いまざとライナー」に乗車した後、大阪のベイエリア“南港”へ。港湾施設、倉庫が軒を連ねる中、大阪メトロコスモスクエア駅から中ふ頭駅にかけてはアジア太平洋トレードセンター(ATC)や大阪府咲洲庁舎(通称コスモタワー、旧称WTC)、G20サミットの会場として使用されたインテックス大阪などがあり南港で一番栄えている。今回はそんな南港一帯をぶらりした思い出を中心に綴る。

南港ATC

↑右下の赤い建物がATC
「ニュートラム」トレードセンター前駅から中ふ頭駅にかけて続いている複合施設「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」。レストランや雑貨屋、コンビニ、「大塚家具」など業態を問わない多種多彩な店舗が入居していて、その他、オフィスやATCホールというイベントホール、大阪府の行政機関もある。海が見える広場では、海を見ながらの散歩やベンチで寛いだりすることができる。また、大阪と大分や鹿児島県志布志市を結ぶフェリー「さんふらわあ」の桟橋もあって、1つの施設で多彩な顔を持っている。
この場所をぶらぶらしていて、広場の海風は心地が良いし、桟橋のドデカい「さんふらわあ」も大きくて美しくテンションが上がる。レストランも豊富に揃っていて、洒落た雑貨屋も多い。1日でもいろいろ楽しめる雰囲気だ。

ちょっと思い出

幼い頃に初めて行ったときは、ATCホールでやっていた「トミカ博」か「プラレール博」だった記憶にあって、ニュートラムや中央線の電車に初めて乗ったのも確かこのときだった。そこでもらった、図鑑やカタログにすら載っていない非売品のトミカorプラレールもあった。

閉店してた

ATCの北側には少し前まで「かねふくめんたいパーク」というテーマパークがあった。水産会社「かねふく」の主力商品“明太子”を全面に押し出し、できたて明太子や明太子おにぎりなど多彩な明太子グルメや調味料、さらには併設された工場で無料で見学できるスペースもあって、「食べて楽しい」「見て楽しい」施設だった。
僕も南港に来たらここに寄って試食や工場見学して楽しんでいた。それぐらいATCのお気に入りだった。
しかし、先日のぶらり旅でここに来るとあったはずの場所に「めんたいパーク」の姿は無く、フロアガイドからも文字が消えていた。後で調べてみるとATCのめんたいパークは2020年5月末で閉店してしまっていた。好んでいた場所だっただけに少し寂しかったが、閉店のタイミングが1度目の緊急事態宣言解除後すぐだったことからコロナ禍の影響を受けたものだと思われる。どこもかしこも、大きな煽りを受けていて、お馴染みの店や会社が苦境に立たされている中、ここも例外ではなかったようだ。関西では兵庫県三田市に「めんたいパーク神戸三田」が引き続きあるが、街中にあって、鉄道で気軽に来れるこの「めんたいパーク」が無くなるのはなんとも惜しい。

初めてのコスモタワー

せっかくの誕生日。どこか行ったことないとこ行こうと思い立ち、すぐそばにある「コスモタワー」こと大阪府咲洲庁舎の展望台に行くことにした。元は「大阪ワールドトレードセンタービル(通称WTC)」として建てられ、「あべのハルカス」完成前は西日本一の高さを誇ったビルだった。橋下府政時代に大阪府庁の一部が移転し、「大阪府咲洲庁舎」として大阪の行政の一翼を担っている。ここの最上階は展望台となっていて、入場料を払えば誰でも自由に見学できる。
入り口に到着した僕は、入場料を「PayPay」で支払い、直通エレベーターとエスカレーターを乗り継いで、最上階の展望台に到着。

↑コスモタワーからの眺め
「ハルカス」に次ぐ高さ、周りに遮る建物が無いため、見晴らしは抜群。眼下にはミニチュアのような大阪南港の倉庫街やATC、ミニ四駆のレールのような線路を走るニュートラムやその車庫が広がっていた。遠くに目をやると、あべのハルカスやUSJ、阪神工業地帯や堺、泉北方面などのコンビナート群も見渡すことができた。平日夕方ということもあって、人は超まばら。ゆっくりその絶景を拝めた。

小さい頃に行ったことがあって、ここもけっこうお気に入りの場所で、アクセスのニュートラムも可愛い新型車両がデビューして行くまでも楽しくワクワクする。インテックス大阪があったり、ATCホールがあるなど、イベント施設が多く、ATCもいろいろ楽しいところ。江坂、緑地公園もそうやけど、南港もええとこだっせ。この日はいろんなとこぶらぶらして、メトロも1路線ずつ全部乗って、やったことないこともやって、たくさん散財した、そんな充実した誕生日のぶらり旅だった。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。