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時代錯誤なライブ
ツイッターの動画をきっかけにあるバンドが炎上騒動となった。
メタルバンド『Paledusk(ぺールダスク)』が渋谷での公演の際にメンバーの1人が観客に「モッシュ」と「ダイブ」を煽った動画が拡散。クラスターが起きかねない危険な状況でもあったことで批判が殺到した。
色んな考えがあるのは分かる。でもその行動によって今まで散々我慢して試行錯誤して頑張ってきた沢山の人達の思いや努力を全て壊す事になる。何かあったら自分達だけ責任取れば良いとかいう問題じゃない。音楽業界とお客さん、何十万人が巻添えになる。時代作ってない壊してるしヒーローでもないよ…悲
— ナヲきち (@mth_nao) July 18, 2021
ロックバンド『マキシマム・ザ・ホルモン』のドラマーナヲさんは音楽業界を揺るがす由々しき事態として苦言を呈していたが、当のバンドのメンバーは それを挑発するような文言をインスタグラムのストーリーで投稿した。謝罪どころか火に油を注ぐような行為に関係各所から問題視され、当時の対バン相手共々、出演予定のフェスを降板するまでになった。
モッシュとダイブとは?
ここで詳しくない方に少し説明すると、「モッシュ」は密集した観客が扉が開かないレベルの満員電車内でタックルするようにおしくらまんじゅうやど突き合いをすること。「ダイブ」は観客が他の観客頭上によじ登りステージへ向かって転がるという行為や語源である演者が密集した観客にダイブするように飛び込むこともそう言う。いずれも激しいバンドほど定番な行為だ。ただ、ケガ人が多く出るリスクがある危険行為で大方のライブハウスでは禁止事項としてコロナ以前から規制されている。それでも、フェスでダイブする人を降ろす警備がいたり、注意されることが少ないためこの頃はやってても咎められることはなかった。
しかし、感染のリスクやソーシャルディスタンスの必要性からコロナ禍でそれらをやる人はほぼ0になったし、やったら即退場の厳しい処分も課せられる会場もあるほど。それも含めて今や多くのフェス、ライブは皆が協力あってこそ大型連休のフェスにおける感染者0を達成できたりしたし、業界が少しづつ活気付いてきた最中だった。
本音を少し
そんな気運の中での、業界のイメージダウンに繋がるあのような行為は心底悲しいし、裏切ったようなもんだ。時代錯誤のようなことをしてどこが自分らがヒーローになれると思ったのか。クラスターが出たら責任取れんのか?とも思う。さらに
「去年のことを思い出せよ!あんたらやみんながどんな目に遭ってきたか確実に覚えてるだろ!」
と怒りの本音を荒らげたくもなる。
分かってくれよ
ナヲさんも言っているが、もし最悪の事態になったら、自分らだけでなく、再び業界がダメージを受けることになる。マスメディアに報道されて、また大切な場所が袋叩きにされる。中止と延期の連鎖も起きるかも。実際去年だってそうだった。
それ故に厳重に対策して、制約に皆が協力し、アイデアを出し合い、開催地の自治体や地域からお墨付きを頂いた上で、生きる希望を与えるフェス、ライブを作ってきた。
そんな努力を水の泡にしかねない今回の騒動。今回ばかりは当事者の態度も大問題だ。またいつかやるかもしれないし、怖い。もうホンマにあんなことは懲り懲りや。分かってくれよ…
鉄道趣味にも似ていることはあれど、音楽だけは…
どうかツアーの完走を
最後に、動画内で猪狩さん率いる『HEY-SMITH(ヘイスミス 通称ヘイスミ)』のツアーの内鹿児島、宮崎で彼らと対バンがすでに決定。ガイドラインを守る約束を取りつけた上で参加を容認したそうだ。彼らがやった一連のことは悪いことだし、後味も悪かったが、猪狩さんは改心させられるきっかけを作ったように思う。吉と出るか凶と出るかだが、猪狩さんや「ヘイスミ」メンバー皆さんには是非感染者0でツアー完走を僕は心から願いたい。
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![Yuki(ゆうき)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63949823/profile_7ee491e6bacae5362a1738f41391b41e.png?width=600&crop=1:1,smart)