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ショパール関節に着目した、足関節背屈可動域制限、扁平足との関係
足関節背屈可動域制限の原因として、長母趾屈筋、ヒラメ筋や腓腹筋、Kager's fat padなどの足関節後方組織、伸筋支帯やpre taler fat padなどの前方組織があります。
軟部組織に着目にすることは大切ですが、今回はショパール関節に着目して、足関節背屈可動域制限について記載していきます!
1.ショパール関節の可動域
ショパール関節は足部の関節の中でも、広い関節可動域を持ちます!
この図で言うと、舟状骨-距骨と立方骨-踵骨の部分がショパール関節になります。他の関節と比較しても、広いことが分かります!
つまり、ショパール関節が動かないと足関節背屈可動域制限に関与する可能性があります。
では、ショパール関節の動きが制限されると、足関節背屈可動域にどのように影響するのでしょうか?
まずは、荷重位・非荷重位の足関節背屈とショパール関節の動きを考えていきましょう!
2.荷重位・非荷重位の足関節背屈とショパール関節の関係
荷重位と非荷重位では足関節背屈の動きが異なります。非荷重位では、足関節背屈時、距腿関節が中心に動きます。
しかし、荷重位では足関節背屈時にショパール関節の動きも重要になります。これは、先ほどの表を見て頂くとわかります!
見やすくすると
合計すると、ショパール関節は矢状面で18.1°の可動範囲があり、距腿関節よりも動きが大きいことがわかります!
また、荷重位ではショパール関節の外転が生じます。
まとめると
では、この動きが制限されるとどうなるのでしょうか?
3.ショパール関節の動きが制限されると?
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