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リスク因子から介入を考える! 烏口突起下インピンジメント
肩関節の痛みは臨床上よく出会います。肩関節の痛みの要因として、腱板損傷、上腕二頭筋長頭腱炎、滑液包炎などの病態が存在し、その背景にインピンジメントやScapular dyskinesis、オーバーユースなどが存在しています。
今回の記事では、インピンジメントについて考えていきたいと思います。
まず、インピンジメントについてですが、インピンジメントは大きく分けて関節外インピンジメントと関節内インピンジメントに大別されます。
さらに、関節外インピンジメントは肩峰下インピンジメントと烏口突起下インピンジメントに分けられます。
肩峰下インピンジメントでは肩峰下にて棘上筋やSABなどの組織が挟み込まれ、圧縮・摩擦ストレスが加わることで微細な損傷が生じ、疼痛へとつながります。
烏口突起下インピンジメントも同様に烏口突起と小結節の間で肩甲下筋や腱板疎部、滑液包が挟み込まれ、圧縮・摩擦ストレスが加わることで微細な損傷が生じ、疼痛へとつながります。
肩峰下インピンジメントは臨床上よく出会うので、評価や介入が多くなされていると思いますが、烏口突起インピンジメントについてはいかがでしょうか?皆さんは、リスクを理解し、どの点を評価し介入していますか?
ということで、今回はインピンジメントの中でも見落としがちな”烏口突起下インピンジメント”に焦点を当てて考えていきたいと思います!
~確認事項~
記事の内容は論文に沿って記載しております。記事の内容には、論文を読んだ私なりの解釈も含まれています。詳細に関しては論文をご自身で確認して頂きますようお願い致します。
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