中足骨頭部痛の原因
足底部に疼痛が出現する疾患は多くあります。
これらの疾患は疼痛の原因がある程度わかっており、評価・介入方法も記載されていることが多いです。
しかし、足底部に疼痛が出現する疾患で原因が不明確な疾患も多いです。
今回は中足骨頭部痛について考えていきたいと思います。
みなさん中足骨頭部痛って悩みませんか?
中足骨への荷重が生じ、疼痛が発生していることは何となくわかりますが、「どの組織に?」「どんなストレスが?」加わっているのか、イメージしにくいですよね?
おそらく、それは解剖・運動学の知識が少ないからです(私も勉強中です💦)。解剖の知識があれば、どんな組織が存在していて、どんなストレスが生じて、疼痛が生じているかもイメージしやすいです。
今回の記事では足の形、中足部骨頭周囲の解剖や運動学を含めて記載し、どんな組織にどんなストレスが生じ、中足部骨頭痛が発生しているのかを考えていきたいと思います。
1.根本的な足の形の問題
足の形には種類が存在します。大きく分けて3種類のタイプに分けられます。5つの中足骨の相対的な全長は、中足骨の間で適切な荷重分布を行い、ストレスの集中を避けるために非常に重要です。
この3つのタイプの中で中足骨頭部痛が生じやすいのは「ギリシャ型」です。歩行や立位時に第二中足骨に圧力が高まりやすく、中足骨頭下脂肪体や内側足底神経にストレスが生じやすいです。
足部のタイプが疼痛の根本原因である場合は徒手介入による効果は少ないです。外部デバイス(インソール)や靴の形を検討することも重要になります。
2.中足骨頭周囲の解剖
ここからは、私たちセラピストが介入するために知っておくべき解剖の知識となります!!!
さらにマニアックにいくと...
これらの組織に何らかの影響により、過剰なストレスが生じると中足骨頭周辺に疼痛が出現すると考えられます。
2.中足骨頭部痛が生じる原因は?
ストレスの原因には多因子が関与しますが、ほとんどが歩行(荷重時痛)、足部の変形、足部の解剖学的に伴うものと考えられます。それぞれについて検討していきたいと思います!
2-1.歩行と中足骨頭部痛
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