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足趾機能とバランス機能 ~TUGとFRTから考える~

バランスに必要な機能って何でしょうか?

図4

考えるだけでも多くの要素がバランスに関与します。


今回はその中でも「足趾の筋力」と「バランス」について記載していきたいと思います!


それでは、行ってみましょう!


1.バランスって何?

英語から日本語に直すと...

図5

さらに均衡について調べると

図6

難しく考えずに、簡単に考えてみましょう!


例えば、綱渡り

画像4

重心位置を保ちながら、細い綱の上を歩くパフォーマンスです。重心の位置のバランス(つり合い)が崩れてしまうと、綱から落ちてしまいます。


日常生活で綱渡りをする人はほとんどいないの、歩行で考えてみましょう!


歩行は振り出した足の上に作られる支持面に、重心位置を移動し続ける動作です。この、支持面と重心位置のバランス(つり合い)が崩れると歩行中の転倒に繋がります。(厳密に言うと歩行では、重心が支持基底面から逸脱しています。今回はそこまで追求しません💦)

画像5

バランス機能を高めれば、転倒せずに生活することもできますし、高いパフォーマンスで動作を行うことができる可能性があります!


では、今回の題名にもあるように、バランス(つり合い)と足趾の機能はどのように関係しているのでしょうか?


2.バランス機能評価

まずは臨床でよく用いられている、バランス機能の指標となるFunctional Reach Test(以下:FRT)、Timed Up&Go Test(以下:TUG)について説明していきます。


2-1.Functional Reach Test

FRTは特別な機器を必要しないため、簡単に行うことができる評価方法です。認知機能低下のない地域在住高齢者における検査の信頼性が確認されています。

Rockwood K, Awalt E, Carver D, et al.: Feasibility and measurement properties of the functional reach and the timed up and go tests in the Canadian study of health and aging. J Gerontol A Biol Sci Med Sci 55: 70-73, 2000.


2-1-1.FRTの実施方法

図7

※注意点
・リーチ時に体幹前傾・回旋しないようにします。
・3回実施し、平均値を計算することが一般的です。
・リーチ時にバランスを崩して足部が動いた場合、その結果は使用することは出来ません。


FRTの実施方法の動画です!


2-1-2.FRTの到達距離と転倒のCut-off値

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