膝の安定化機構 MCLの基礎~介入
膝関節の安定化に関与する組織は筋肉や半月板、関節包、支帯、靭帯などさまざまです。
今回は膝関節内側側副靭帯(以下:膝MCL)の機能解剖について、記載して生きたいと思います。
それでは、膝MCLについて行ってみましょう!
1.膝MCLの解剖
みなさん、膝MCLの解剖の印象はどんな感じですか?
おそらく、こんな感じのイメージの方が多いと思います。
このイメージは間違っています!!!
実は靭帯は関節包が肥厚した部分なので、このように単一で存在しているわけではないです。また、膝MCLはいろいろな線維から構成されており、層構造を呈しています。
膝MCLは3層構造となっています。
・縫工筋の筋膜からなる第1層
・表層のMCLと言われる第2層
・内側の関節包と言われ半月板と付着する第3層
2.膝MCLの長さと周囲組織
これだけ長いということは膝関節の内側の安定化には重要と考えることが出来ます。
MCLの関節面からの距離は3㎝近位と6㎝遠位部分に付着します。
MCLは単一構造ではなく、層構造であり、周辺組織とも密接に関与しています。MCLの近位・遠位付着部と周辺組織の関係性を見ていきましょう!
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