シンデレラの帰国。
この夏
シンデレラが帰ってくる。
ひろし、49歳。
そう、私の父です。笑
2年半ぶりに
日本に一時帰国します。
元々は
人口1万にも満たないど田舎の
小さな工場で勤務していた父が
ベトナムに旅立ったのは10年前。
本社の社長から気に入られ
ベトナムに出す支社の
工場長になってほしいと告げられました。
まさに
おじさん版シンデレラ!笑
英語も全く話せない
飛行機も怖くて乗れなかった父が
今では当たり前のように飛行機に乗り
中国、タイ、ロシアなどを
飛び回るようになりました。
(たぶん、今はロシア行ってないけど)
今になって想うのは
当時39歳の
英語も海外経験もないおじさんが
突然
海外支社の立ち上げを任されるのは
夢いっぱいなお話。
でも、それとは裏腹に
不安もいっぱいなお話。
私は
父が弱音を吐くところを
見たことがないのです。
いつもちょっとふざけてて
自分はキムタクだとか言い張って
(※同じなのは年齢くらい)
アホなことをしては笑わせてくれる。
いわゆる家族の
ムードメーカー。
きっと始めての海外生活は
生きづらくて
不便で
不安で
何度も
“日本に帰りたい“
と思ったはずなのに
父は何も言いませんでした。
もしかしたら
言えなかったのかもしれないですが。
“日本に帰りたい”と
言わなかった理由には
会社への責任とか
家族の生活を守る責任とか
色々、感じていたのかもしれない。
私が知らないところで
たくさんのものを
こっそり
背負ってくれていたのかもしれない。
真相はわからないですが
1人、海外での孤独と闘いながら
誰かのために何か背負ってくれていたなら
父はちょっとかっこいいなと思います。
うちは再婚家族なので
父と私は血の繋がりはありません。
でも、そんなことより
人として尊敬できる人が
こんなに身近にいるのは
ありがたいことです。
正直、2人になると
話すことに困ってしまいますが、
たまにの帰国時くらい
お酒でもプレゼントしようかな。
きっと今回の帰省も
壊滅的なセンスのお土産を
抱えて帰ってくるであろう父。笑
今回の帰省はいつもより
ちょっと父を労ろうと想った
父の日でした。