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【おばあちゃんの行動から改めて『サービス』を考える】

皆様、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

NEXT PERSON CREATION
代表の唐木です!

ブライダル業界を中心とした、
人材育成・施行サービスコンサルティングをしております。

先日、お正月に実家に帰った時。
久しぶりに弟と話していて、
その内容から改めて
『サービスの在り方』について
考えさせられたので、
それを書きたいと思います。

⬛️『弟の話とは』

僕の弟は現在29歳。
2020年1月から独立しました。
「鍼灸マッサージの訪問治療専門」です。

立ち上げ当初は、
新型コロナウイルスの影響を受け、
苦しんでいたみたいですが、
今では休み返上で治療に当たっており、
ヒーヒー言いながら仕事しております。
(羨ましい限り。)

そんな弟の話を聞いていて、
改めて『サービス』というものについて、
考えさせられたのです。

弟のリピーターの患者様となっている、
とある一人暮らしのおばあちゃん】。

そのおばあちゃん。
毎週治療の予約が入っていて、
予約時間はいつも昼時です。

1時間程度の治療を終えた後、
治療費をお支払いを頂く。

そのあと、毎回欠かさず、
「今日は○○作ったから、ご飯食べて行って!!」
と、弟に食事を用意してくれるというのです。

弟も初めの頃は
(治療のご依頼までして頂き、
食事まで頂くのは気が引ける。。)

と戸惑っていたそうです。

それが毎週のように続き、
あまりに半ば強引に
「食べていきな!!これ美味しいから!!」
と言われるものですから、
断れなくなっていったようです。

今では、弟も
そのおばあちゃんの治療後1時間は、
予約を受けていないそうです。

弟は、
「食べきれないほど作ってくれて、
いつもお腹パンパン!でもこれがまた美味しくてさー。」
なんて話してました。(笑)

僕もそれを聞いて、
「弟の姿勢(人柄)やスキルが良いから、
そこまでしてくれるんやな!ファンになったんやなぁ!」

と自分のことのように誇らしく思っていました。

しかし、
そのあとの弟の言葉にハッとしました。

「おばあちゃん、なんか嬉しそうだから、
なんだか断りづらくて、
食欲ない日も頑張って食べるようにしてるよ!」

あ、そうか。。そういうことか‼︎‼︎

⬛️『giveを受け入れる事で満たせる心』

何が言いたいのかというと、

弟がおばあちゃんの出してくれる食事を、
遠慮せず、残さず笑顔で食べ切ること。

これ自体が『サービス』の一つなのでは?
と思ったのです。

どうして、高い治療費を払い、
毎週依頼してくれて、

食事まで出してくれるのか。
そのおばあちゃんの行動の『意図』は、
ハッキリとは分かりません。

しかし、想像してみると、

・一人の家で、寂しいのかもしれない。
・遠くで暮らす、同じ歳くらいの息子がいるのかもしれない。
・喜んで食べてくれる弟の顔を見ることで、心が満たされているのかもしれない。

本来、【サービス】というものは、
商品やサービスを提供し、
その対価を支払ってもらうこと。

すなわち、
『何かを与えること(give)』
の上に成り立っています。

しかし、今回の出来事。
おばちゃんの背景はあくまで僕の想像ですが、
もし、そういう背景があるとするならば、、

おばあちゃんの
「何かを与えること(give)」を
弟が笑顔で受け取ること。

この行為自体が、
既に【サービス】として成立していて、
おばあちゃんの心を満たしているのかもしれません。
むしろ、サービスを超えた、
【ホスピタリティ】の領域なのかもしれません。

僕の想像したおばあちゃんの背景が、
本当にそうなら、、
もしも、弟が治療予約を詰めて入れていて、
「今日はすぐ次の予約が入っていて、ごめんなさい。」と、
おばあちゃんの好意(give)を断ってしまえば、とても寂しい思いをするのではないか。

と思うのです。

人は「自分のため」より、
「人のため」に尽くして生きたほうが、
人生の幸福満足度が高い
と、
心理学の研究でも明らかになっています。

「give」する人=「giver」は、
周りの人を幸せにし、
結果、たくさんの「giver」を集める。
これらが循環し、幸福度が増す。
ということですね。

僕が携わる『結婚式』『サービス』は、
そのほとんどが
「無形価値」に向けて対価が支払われています。

もちろん根底にあるのは、
自分自身(ブライダルスタッフ・サービスマン)が、まずは「giver」でなくてはなりません。

しかし、
必ずしも「give」することだけではない。
それだけにとらわれてしまえば、
相手の「give」を見落とし、
満たせるはずの心を満たせない
のかもしれません。

だからこそ、目に見えるものだけを見て
「サービス」していてはいけない。

目で、耳で感じ、心で、そのお客様の背景
(ストーリー)まで読み取る。

これが重要なんだと、感じました。

「結婚式」という場所自体、
あらゆる人の誰かに向けた「give」で、
創られていますもんね。

「サービス」って奥が本当に深い。

10年以上、
真剣に研究してきたつもりですが、、
まだまだですね。
このまま一生、
答え(正解)など見つかるのだろうか、
と思いますが、、
これだから、やっぱりやめられません。(笑)

こんな、たわいもない「日常」の中に、
サービスのヒントはゴロゴロ転がっていたりいます。

それを、見落とさないよう、
注意深く見て、一つ一つ拾って進んでいきたいなと思いました。

ありがとうございました!!!

NEXT PERSON CREATION
唐木裕介

office.yk010711@gmail.com

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