自分にあった1日をデザインする時間
フリーランスになって3年。
仕事とオフは自分のコントロール次第。
プライベートとの境目が、会社員時代に比べてすごく曖昧になった。
さらに去年、妊娠がわかって、出産・育児とライフスタイルがガラッと変わって、寝ている時間以外はずっとONモード。仕事の時間を作ることさえ難しくなった。
フリーランスには産休も育休もない。フリーランスが出産や育児をするためのサポート制度も今のところ無い。
それ故に、出産予定日の5日前まで働き、産後は2ヶ月ちょっとで仕事を再開した。
そんなに急いで復帰しなくても良いのかもしれない。だけど、どこにも属さず、自分ひとりでお客様と繋がっていく仕事スタイルだと、動きを止めること=どんどんお客さまから離れて、薄ーい透明人間になってしまうようで、再開せずにはいられなかった。
もちろん産休・育休手当なんてものは、フリーランスには存在しないわけだから、収入が何もない。減っていくだけの預金残高を見ているのが辛かったのもある。
息子くんとの時間は妥協せず、一緒にいれる時間を何よりも大切にしたい。でも、これまでの自分が積み重ねてきた仕事も止めたくない。母親の自分、フリーランスで働く自分、どちらも諦めたくない、そう思った。
だから『育児・家事・仕事、どれも自分の心地よいバランスで無理なくやっていく』それが、私の選択だった。
そんな私の毎日の習慣は、仕事へ行く旦那さんを見送り、ミルクを飲み終えた息子くんが朝寝をしている間の1時間半。
家の窓を全部開けて、白湯を飲みながら今日やること・考えていることなど、頭の中の言葉を全部書き出すこと。
外の風が家の中にたっぷり入ってきて、家の中に詰まっていたものが抜けるように空気が入れ替わると、わたしの心と体も詰まっていたものが抜けるように、深く呼吸ができてスッキリする。
そんな身体に白湯がじわ〜と入ってきて、疲れで重たい身体がフワッと軽くなる。
その軽くなった心と体で、今頭の中にあることを全部書き出すのが、毎日の大切なセットアップの時間。
児童館に行く予定も、夕飯のメニューも、仕事のタスクも、買い物リストも、もやもやした気持ちや、いつかやりたいことまで、なんでもかんでもぜーんぶ、とにかく頭に浮かんでくることを1枚の紙に書く。
会社員時代、TODOリストはやれなかったことを明らかにしてしまうもので、いつも残っているタスクを見てうんざりしていたけど、子育てというイレギュラーしかない日々の中では、リストを作ってもチェックがつくことの方が少ない。
タスクを書き出して全て達成するためではなく、頭の中を一度空っぽにして、今の自分を見つめるためにとにかく書く。
これを始めてから、ただぼんやりと流れていく1日ではなくて、今の自分を理解して、自分にあった過ごし方ができるようになった。何かに流されてすぎていく1日ではなく、自分で1日をちゃんとコントロールできているって感覚。
元気が出ない日に無理はしない、元気がある日は少し前から残っているタスクに思い切って手を付ける。
息子くんとの時間、仕事の時間、家事の時間、どれもその日の自分にあったブレンドで1日を作っていけている。
育児も仕事も家事も諦めない、自分にあった1日をデザインする時間が、私の毎朝の大切な習慣。