【僕ヤバ感想】karte.68 僕は誘われた
チョコレート試作会がいきなり戦場になった。しかも地雷が埋まりまくりの。市川、陰キャを自称しながら、女子のバレンタインチョコ試作会になぜ参加しようとしたのか。
いや、コミュ障だから参加しちゃうのかも。「そういうのは女子だけで楽しめばいいよ。僕はバレンタイン当日までどんなチョコレートか楽しみに待ちたいしね❤」っとキラッと笑顔で言えるキャラならこんな地雷原に飛び込むこともないかもしれない。
バレンタイン前後は高校受験期間真っ最中なので、ナンパイは試験に集中しているだろう。
意思疎通が図れてないと、ここまでもつれるのかという大波乱。女同士の友情が壊れるとは思わないけれど、微妙な化学変化が起きそうな。
みんながみんな、友達を思いやっているんだよね。にゃあは市川の存在を受け入れつつ見守ろうと思っているっぽいし(それは一つの友情のあり方として正解)、ばやしこは気づかないけれど通りがかりのクラスメート(市川のこと)を無視することなく話しかけるし(クラスメートとして普通の対応で、市川を嫌っているわけではない)、萌子はなんとか山田ママの厳しい関所を市川と一緒にすり抜けようとしているし。
となると、山田と市川がはっきりしないのが一番悪いんじゃ?山田はきちんとママに来る人数と構成を説明しておくべきだったし、市川は人の家に上がるならきちんと挨拶をすべきだった。一応表向きは初めてお邪魔するんだから(再訪であることは市川と山田しか知らない、はず)、お母さんに相談して手土産の一つでも用意すればまた印象は違ったのかもしれないのに。
山田がわざわざ自分の家を指定したのは、市川を家族に紹介しようと思っていたのだとするなら、下準備はしっかりしておかないと。バレンタインのチョコづくりに男子が混ざるなんて普通ママは思わないよ。
今回の流れ、Twitterの僕ヤバにつながっていくのかな。
萌子はここで男子全員にばらまきチョコを配っているが、その意志が今回本編で明示されている。この萌子が配っているチョコが、今回作ろうとしているチョコ(あるいはこの試作会を機に作ったチョコ)なのか。
そして山田は今回の本編で、バレンタインとは自分がチョコを貰うものであるという立場を明言している(なんという卑しさというばやしこの声が聞こえてきそう)。
市川はこの期に及んで友達の定義について考えている。萌子とは友達でいいのかな、と市川が思っていたら最後の最後で援護射撃が斜め上だった。
ばやしこの観察眼は鋭い。鋭いけれど、そこから結論を得るのは苦手。山田の見た目には人一倍気づくのが早いのに、なぜそうなのか、に演繹していかない。ばやしこの視線は鋭いのに見えていることに鈍いところについてはいつかまとめたい。
今回はあまりにも風雲急を告げる展開だったので、次回に生かされそうな伏線と展開を妄想してみる。
★次回に生かされそうな今までの伏線
・萌子だけが「イッチ」と、市川を(親しみを込めたと取れる)あだ名で呼んでいること
・萌子は市川とLINEを交換済みで、しかも交換している場面を友達全員が目撃していること
・市川は実は化学が得意なこと(料理づくりに計量や、物質が変化する条件などが生かされなくもない)
・市川は山田の家に来たことがあって、しかも知らないうちに山田パパとすれ違っている(ママともニアミス)こと
・山田は、可愛く見られたいらしいときは髪をママに編んでもらうこと
★それを踏まえて次回あるかもしれない悲劇(喜劇)
・山田ママが「そういえばちぃちゃん!雪の日うちに来てたけれどアレルギー大丈夫だった?」と言い出してばやしこが素で山田の家には行っていないことを暴露してしまう
・山田ママが玄関の靴を見て、あの雪の日に玄関にあった靴が市川のものであったことに気づいてしまう
・山田ママが、髪型に気合を入れてる我が娘を見て「まさか三角関係なんじゃ」と思ってしまう
・ついでにあの雪の日、山田ママの前に誰かがお風呂にはいっていたことまで暴露される
・ばやしこは素直に萌子の言葉を受け取って、「付き合ってたなら早く言ってくれよー」「だからイッチって呼んでるのかー」「山田は知ってた?」と地雷めがけてカノン砲撃つような発言を連発する。
・山田は萌子と市川が実はLINEで交流していたんじゃないかと疑う(これは悲劇)
・市川が萌子とはLINEでトークしていないことを証明しようとして、焦りのあまり手が滑って山田とのトーク場面がみんなの目に触れてしまう
・ばやしこの発言を受けて市川か山田が本音を吐露。
・山田が萌子のチョコ作りを阻止するため材料を食い尽くして試作会が強制終了
・山田パパが帰ってきて(あるいは家の奥に通されたら実はいて)、市川に「雪の日にうちに来てたよね。なんでうちの娘のジャージを着てたの?」と言い出す
・山田ママが萌子と市川の関係を発言どおり受け取って「最近の中学生って進んでるのね。うちの杏奈ちゃんも可愛いから彼氏いるんじゃないかしら」と言い出す
・材料を正確に量り、温度をきっちり測る市川が一番きちんとお菓子を作れて、山田ママを含めた全員からの株が上がる(お菓子作りにはきちんとした計量が欠かせない)。プルーチェ作るのに分銅使ってたくらいだし。
この中で一番平和なのは、材料食い尽くしかな。
私としては今まで沈黙を貫いてきた芹那(にゃあ)がダークホースとして活躍するところも見たい。
私が思うに、にゃあは山田→市川の感情は絶対に把握している。だからばやしこの残酷で天真爛漫な発言に「ばやしこ何を言ってるの?」という表情を見せ、市川が結局山田の家に上がることも受け入れる姿勢を見せる。
ただ市川本人が山田のことをどう思っているか、というのは、萌子ほどには確信していなくて、「市川もまんざらではないのかな」くらいの認識でいそう。「こういうのは外野がゴリ押しするもんでもないし」と思っていたらかっこいい。そして市川本人のことは、割と空気が読めるやつとおもっていたらいい。
でも今回、女子会に市川が来たことで確信して、そこからなにか動きをみせるかも。次回いちばんひやひやしているのはにゃあだったりして。
山田もその友達も、そして今回は出てこないけれど原さんも、みんな個性豊かでキャラが強くていいな。
そういや原さんは平和なバレンタインになるのかな。足立にも幸あれ。
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