恐怖の余りハマってしまったホラーの世界
アレは私が小学生の頃、家にビデオデッキが置かれました。
夜は8時に寝なくてはいけなかった私と妹は週末の「ゴールデン洋画劇場」や「日曜洋画劇場」などは見られませんでした。
なのでビデオで映画が録画できると聞いて私も妹も大喜び!
その週末、母が張り切って初めてビデオ録画してくれた映画が
「エクソシスト」だったのです。
・・・今時の若い世代は知っているのでしょうか、このホラー映画・・・?
ホントはもっとえげつない画像があるのですが、ここに貼り付けると怖すぎてビックリする人もいるかなと思いまして敢えてDVDの表紙にしときました。
70年代にこの映画が放映された当時は大ブームが起こりました。
そこらへんの状況は、こちらの記事により詳しく紹介されております↓↓
いつか「キョンシー映画」で記事を書きたいと思っていた私。でもその為にはホラーの扉を開いたエクソシストにも触れなければ、と漠然と考えていたそんな時です、還暦子さんのこの記事が私を駆り立てました。
還暦子さんのnoteは、読めばどれも懐かしく甘酸っぱい気持ちになるような記事ばかりです。その当時の状況や流行りや物品などが、画像や音楽などを添えてとても細やかにわかりやすく説明されていてとても心地よいです。
その怖すぎるホラー映画「エクソシスト」を母と私と妹の三人で一緒に見たのですが小学生が見るには
余りにも・・・怖すぎた! \(◎O◎;)/
→元々小心者の私には刺激が強すぎました (-_-)ソレナ
エクソシストのあんな場面やこんな場面が頭からこびりついて離れません。母は勿論平気そうでしたが、妹までさっきの映画の事はもう忘れてしまったかのように普通に遊んでいます。
そしてその夜、私と妹はいつものように床に就きましたが私は怖くてなかなか寝付けません。あの悪魔に憑依された主人公の女の子の恐ろしい姿が目に焼き付いて、目を瞑るのも怖いくらいです。
すると!二段ベッドの下で寝ていたはずの妹が突然泣き出しました。
「昼間見た映画が怖すぎて眠れない」と。
・・・。
何じゃそのタイムラグ・・・。
昼間は映画見終わった直後から普通に遊んどったやんけ((-_-メ)
そして泣き声を聞きつけた母が隣の部屋からやってくると、私に
「アンタ、悪いけど隣で一緒に寝てやって」
と言いました。私も二人で寝たら少しは心細さも紛れるかと思い、内心「渡りに船」とばかりに下のベッドに移動しました。
小学生二人なのでシングルベッドでも狭すぎる事はないものの結構密着状態です。
すると、私が隣にいる事に安心したのか妹はあっという間に眠りについてしまいました。
妹のベッドで一人取り残された私。
妹の眠りは結構深くて「スーーー、スーーー」という規則的な寝息が、だんだんと主人公の恐ろしい唸り声に、そして終いには「お前の娘が何をしたと思う?」という悪魔の声に聞こえました。
妹の首が今にもググググ・・と後ろにねじれてくるのでは、という恐怖で頭が一杯でした。
しかし小学生の私も多分怖がり疲れて寝落ち。
しかし
それからです。私のホラー遍歴がスタートしたのは・・・。
怖いもの見たさ
「怖いのに、ちょっと気になる」「怖いとわかっているのに、ついつい見てしまう」
お化け屋敷さえ入れない超こわがりな私。
嫌いなものを見ると脳貧血を起こしてしまう私。
なのにエクソシストで過刺激されたのか、それから恐怖漫画ばかりを読むようになります。
何の扉が開かれてしまったのか、私はそれからも怖い映画怖い映画を選んで見るようになってしまうのです。
柿崎普美さんの漫画「悪魔は眠らない」「白い手の殺意」「吸血樹」「闇からの呼び声」(「悪魔は眠らない」で再び眠れぬ夜を過ごしました)などや、池田悦子さん原作「悪魔の花嫁」などの少女漫画から始まって、だんだん物足りなくなって終いには楳図かずおさんの「漂流教室」、つのだじろうさんの「恐怖新聞」「うしろの百太郎」(この「うしろの百太郎」で再びトラウマ・・・)
でも怖い漫画は買いて家に置いておくと悪霊が宿りそうな気がして、漫画を持っている友達に借りて読みました。そうするのに困らないくらい当時流行っていたのです。
その都度、読んだことを激しく後悔するものの止められず、映画も当時ホラー映画と言えば洋画が多かったので片っ端からビデオに録画。
パニックホラー系の「ジョーズ」「鳥」はもちろん、「13日の金曜日」、「エルム街の悪夢」、「オーメン」、「死霊のはらわた」、「スクリーム」、「ザ・ホーンティング」、「ポルターガイスト」、「シャイニング」、「サイコ」、「ミザリー」、「キャリー」、「エスター」、「チャイルドプレイ」、「フランケンシュタイン」・・・
・・・見まくった末に「吸血鬼もの」にドハマり。
そして近年になって、すっかりスピーディーに恐怖度を増したゾンビもの、吸血鬼と絡みがちの狼男もの、を探してはシリーズ全部見てしまうという・・。
そして、それまで映画と言えば母に連れて行ってもらっていた東映まんがまつりでしたが、私はとうとう映画館のあの大画面でホラー映画を観るのです。
そう、「霊幻道士」を―――。