
犬の介護と看取りを経て
前回、noteを書いたのは、私にとって
長男だった愛犬がまだ生きていた頃だった。
2023年8月4日に愛犬が15歳8ヶ月、
精一杯生き抜いて、生き抜いて空に旅立った。

今日は愛犬が旅立って、2ヶ月の日。
今日はゆっくりしたくて、
予定を入れなかった。
愛犬は心臓の病、
僧帽弁閉鎖不全症が起因して
肺水腫、肺炎・気管支炎・気管虚脱、
腎不全、膵炎、貧血、尿毒症…
白内障、外傷性失明、ヘルニア
と多くの病を患った。
入院を頻繁にして、(10回を超える)
毎日のように通院治療していた。
その闘病期間は2年間。
私は西洋医学の治療を主体に
多くの自然療法を試みた。
鍼・お灸の治療、日常でのお灸・巡りケア、
手作り食、イトオテルミー、酸素室準備
車を酸素つきでは運べる状態に変える
漢方症剤が含まれている漢方アロマ、
多様な有用成分が含まれた西洋のアロマ
下半身のリハビリ、全身マッサージ、
水素サプリ、健康食品としての
植物性ミネラル、蓮の葉酵素。
信頼する病院にかかり
二人三脚のように共に病と闘った。
西洋医学の治療をサポートするのが
自然療法だと思っている。
西洋医学の効果を最大限発揮できる
心身に整えることが自然療法。
愛犬のために私が良いと思った
ありとあらゆる自然療法や
ケアをやり尽くした。
亡くなる前の2ヶ月は症状の緩和を
サポートするアロマケアがより役に立った。
シングルアロマを使い
今のこの子の状態に必要なものだけを
調合して使いたかった。
アロマの緩和ケアを教えてくれる
獣医さんにオンラインで
個別相談し、緩和ケアのアドバイスを頂き、
私なりに実践した。

私と愛犬は長年の
信頼関係ができていたから
愛犬も、私が選択する
「緩和ケア」や「自然療法」を
受け入れてくれた。
精一杯答えてくれた。
辛そうで、苦しそうな闘病期間中は
「何とかしてあげたい」と、
必死にたくさんの情報を探し、
諦めずに
「やれることは全部やった」
必死だった、と自分でも思う。
「全て、やる。」
「愛犬も受け入れこたえる」
私にも愛犬にも生き抜くことを
全うする意思があった。

愛犬が腎不全末期になり
尿毒症の症状が疑われるような。
腎臓がもう治療に
堪えられなくなったとき。
エネルギーを使い切ったとき。
腎臓のアプローチをする
造血剤の貧血の注射をやめて
ここから緩和ケアに移行すると決断した。
それまでは、私も愛犬も
「生きること」を諦めなかった。
愛犬は執着が強い子で、
諦めないタイプの性格だった。
・自分の思いを曲げない強さ。
・私のそばにいることを諦めない強さ。
・自分で自分の人生を決める強さ。
この強さを持ち合わせていた。

わんふぁみというイベントに出ることが
決まっていてドッグヨガで一緒にでました
愛犬はヒーローになりたくて出たかったと思う
きっと私自身も諦めの悪さは
持っているのだと思う。
更に愛犬から、
「踏ん張る強さ」
「諦めない強さ」を伝授されたと思う。
亡くなる前日の夜まで水を飲み、
亡くなる当日の朝まで排泄もできた。
1日2回、朝と夕と通院し点滴。
毎日、病院の先生やスタッフさんに
点滴で顔をあわせることを
愛犬も望んでいたと思う。
愛犬からは心の声
「いつもありやと」(ありがとう)が
聞こえていた。
感謝と恩を忘れない子だったから
主治医の先生をはじめ
病院の先生は一丸となって精一杯
治療をしてくれたことをきっと
理解していたと思う。
スタッフの皆さんから大切に思われている
気持ちも、愛犬に伝わっていたのだと
私には感じられていた。
朝、病院での点滴を終えて、
自宅で他の犬たちと共に
家族で過ごした。
腎不全の末期になると
尿毒素が全身に回る尿毒症になる。
愛犬にも2日前から
持続的に痙攣が起きていた。
そのなかでも、アロマを使って、
痙攣の症状が緩和した。
ケアとして、体に塗布して使ってきたアロマ
フランキンセンス、コパイバ、ラベンダー。
この子にアロマを使い、馴染んだ香りのなか
最後に自宅で看取りができたことは
私たちにとってもとても
大きな経験となった。
生きている、と、死ぬ、の境目が
とても「自然」だったことに助けられた。
その自然さは
ただ、次の息をしなかった。
それくらい、自然に息を引き取ったのだ。
「自分の息を引き取る。」
まさに、そんな感じだった。
「生きる」と「死ぬ」の境目を見ることが
できたのだ。
生きていると、気があり
息を引き取ると、気がない。
余韻はあるものの、
「今」の生命の気がないのだ。
「生きている身体」と
「生きていない身体」。
余韻はあるものの
エネルギー・力(気)がなくなり、
息を引き取った後の
愛犬はまるで別物だった。
「頑張ったね、頑張ったね。
チョッチャン。立派だったよ。」
撫でて、撫でて、褒めて。
おばあちゃんワンコと弟ワンコと夫と。
家族みんなでそのときを過ごした。
息を引き取る直前、死を悟ったであろう
長老のおばあちゃんワンコが突然
ワンワン!と泣いた。
吠えることも普段はないのに
叫ぶように鳴いたのだ。
鳴いた、いや、泣いたのかもしれない。
亡くなることを私たちに教えた。
仲間の犬達は同じ仲間の犬たちの
呼吸の変調や気の変調をわかっているのだ。
鋭い感覚を持っていて
深い愛情で繋がっているのだ。
亡骸になった愛犬は脱力して、
どこにも力が入っていなかった。
最後にトリミングしてからも
アロマやミネラルを塗りたくって
ペタペタになった愛犬の体を
綺麗にしてあげるために
私達の手でお風呂に入れてあげた。
力が入っていないダランとした
体を扱うのはとても難しかったけれど。
「頑張った頑張ったね」、と言いながら。
自分の手で身体を綺麗にして
さらさらの可愛い状態にしてあげられた。
これはとてもいい経験だった。
エンゼルケアだった。
この後、お世話になっていた動物病院にいき
エンゼルケアをしてもらった。
そして、もう一つのエピソードがある。
愛犬は【夫の誕生日、夫の出生時間】に
息を引き取ったのだ。
実は私がこの子が亡くなる3ヶ月前、
愛犬の余命が見えてきたときに
私は予知していた。
愛犬はきっと、夫に私を託して
旅立つであろうことを。
この日じゃないか、とわかっていた。
悟っていたのだ。
愛犬と潜在意識で繋がっているくらい
言葉や愛犬のメッセージを受け取っていた。
愛犬は私に対して
常に1番の存在であることを求めていた。
「本当は俺が守りたい」
「本当は俺がそばにいたい」
そんな気迫で、入院しても必ず自宅に帰り
私のそばにいる座を誰にも譲らなかった。
私は結婚に2回、失敗してきている。
特に愛犬は1回目の結婚で迎えた子。
2回も悲しい思いをさせてしまった。
私の痛み、悲しみをそばで見て、
その痛み、悲しみを引き取ってくれたであろう。
だからこそ、この子は「自分がそばにいて
支えよう」と思っていたのではないか。
私は「私が病気にさせたのだ」と、
自分を責めてきた面もあった。
だからこそ、愛犬はその思いを覆したのかもしれない。
誰にも、私のそばにいる場を
譲らなかったのかもしれない。
ようやく、この子が自分の肉体が尽きるとき
夫に対して
「託してもいい、託すよ」
と、今の夫を信頼し
私を託していったのだと思う。
私にたくさんの経験をさせた。
私に「この経験をいかすんだよ」
と、役割を与えていったのだと思う。

犬は私達の想像以上に
たくさんのことを理解していると思う。
共に暮らしていたおばあちゃん犬が
愛犬が息を引き取る前に
泣いて教えてくれたことは衝撃だった。
息を引き取った後はおばあちゃん犬は声を上げて泣いた。
人間のようにオイオイ泣いていた。
愛犬が亡くなった後、ヨガの生徒さんや
関わってくれた方が我が家に
駆けつけてくれた。
愛犬がお空に帰るまでの期間、
何度も撫でることができた。
たくさんの花に囲まれて過ごした。
お空に還したのは4日後。
お花の中で火葬した。
小さな可愛い骨になって戻ってきた。
骨には薬が付着していて、
体にこんなに薬が付着しているものなのだと
改めて知ることができた。
お空に返した後の3日間は
とてつもない
虚無感・喪失感・空虚感におそわれ
まるで気力がなく、
頭の重たい時間を過ごした。
介護、看護で長期間
眠れない日々が続いていたため
眠ることへの罪悪感や、
眠ることへの緊張感もあった。
その直後にお盆があった。
遺骨のかけらを持ち
夫の実家に帰省したこともきっかけで
徐々に徐々に眠りの辛さは和らいでいった。

慰め合う姿に涙した。
2023年は刻一刻、症状が悪化するため
通院治療のために日中の予定は
極力入れない状況になっていた。
旅立った後もその予定はそのままで。
できる限り、今いる犬たちと
穏やかに過ごすことを心がけた。
犬達もペットロスになったのだ。
特におばあちゃん犬は
そのまま後を追ってしまうくらい
気力を失ってしまった。
悲しく寂しく泣くようになった。
弟犬はそのおばあちゃんを受けとめよう
私達大人を慰めようと必死に見えた。
私自身も思い出しては涙。
ふとしたことで涙。
空を見ては涙。
涙の出ない日はまだ
あまりないかもしれない。
そんなことはあるけれど
愛犬を亡くしたことで言うと
正常の範囲のグリーフ
(喪失による心身の痛み)だと思う。

通院していた病院から、四十九日前に
愛犬と私たち夫婦への色紙が届いた。
スタッフさん達からのたくさんのメッセージ。
我が家の愛犬のことを
「レジェンド」で
「不死鳥のように蘇る子」
「奇跡の子」
と書いてくれていた。
その色紙をみて、号泣した。
愛犬が亡くなったとき以上に
泣いてしまった。
常に私達の心や想いに寄り添ってくれた。
最大限、できることに全力で取り組んでくれ
二人三脚という状態で愛犬に対して
やりきったと思う。
なんて、いい病院と出会えたのだろう。
信頼できる病院と
スタッフさんたちと
共に向き合えたことへの感謝と
この2年間の愛犬との全てが
皆さんにとっても良い時間となったこと。
愛犬の生きた時間も
私達のしたきたことすべても
天に報われたような気持ちとなった。
飲み込んでいた感情を
素直に表出する
とてもいい引き金になった。
最後の1ヶ月の3分YouTube、よかったら見てください。
その辺りの時期。
急な身体にも重だるさや
口の中全部に口内炎が出てしまった。
食事があまり食べられない状態に
なるほどの自分の身体に
デトックス反応があった。
きっと、四十九日前の心身の
デトックスだろうと思っていた。

そうなることは予想していた
愛犬の四十九日から5日目。
地元の動物愛護センターで
多頭飼育崩壊があり
保護犬がいると目にした。
亡くなった愛犬と
同じ黒いトイプードル、
13歳のおばあちゃん犬だった。
私はいてもたっても
いられなくなった。
その日のうちに、夫と一緒に
旭川動物愛護センターに足を運び。
13歳の黒いトイプードルの
おばあちゃん犬の譲渡を受け、
引き取ることにした。
初めての保護犬だ。
この子に
どのような状況が起こっていたのか?
どんなことがあって保護されたのか?
詳細は不明だけど。
病気も年齢も介護も看護も
全てひっくるめて
「この子を受け入れる」。
愛犬のおかげで、
夫婦ともにその覚悟と器が育った気がする。

愛犬によく似た表情をして
同じ仕草をすることがある。
愛犬が横になっていた
ブランケットで横になり。
トリミングに行ったら、
よく似た顔になって帰ってきた。

私は愛犬の魂が存在している
と思っている。

保護犬の子と良く似てる
我が家の子になった愛する保護犬を
目の前にしても心の中でいつも思う。
「お早いお帰りで」
「魂だけじゃなく、やっぱり
身体もそばにいたいんだよね」
こう思っている。
愛犬からはこんな声が聞こえる。
「ママとパパに次のミッションを与えるよ」
「ちゃんと育ててあげるから」
「体のケアだけじゃなくて
心のケアもできるように」
「学びを次に循環できるようにね」
少なくとも私はそう受け取った。
犬は、不思議な力を持っていると思う。
ちゃんと私たちに
次なるミッションを与えてくれたのだ。

介護・看取りを経て
私たち夫婦は介護・看取りの
素晴らしさを体験した。
そして、「老いること」の愛らしさを知った。
私たちは今いる子たちを
幸せに最後まで看取ること。
保護犬を引き取り、最後まで看取る
ということが
次のミッションだと思う。
介護も看取りも経験したからこそ
その大変さと素晴らしさがわかる。
起こる大変な出来事からも
逆境からも
「そこから何を学ぶか?」
そんな視点で見てみると
点と点はいつか線になって
一つの道へ、自分のあるべき道へと
繋がっていくのだと思う。

いつか、私たちも例外なく
息を引き取るのだ。
目を逸らしても、こわくても
私達も息を引き取るときが
必ずやってくる。
いかに生きるか?
恐れるのではなく
どう生きるか?
生きる力に変えていこう。
月命日の今日。
愛犬にいいたいことは
「介護も看護も看取りも
経験させてくれてありがとう」
「ちゃんと循環させていくから」
この言葉を胸に
今日も、今日を、大切に生きよう
ありがとう。
ありがとう。
すべてにありがとう。
誰かの勇気や
誰かの気づきになれば
愛犬も私も嬉しいです。
思いのまま綴りました。
拙い文章を最後まで読んでくださり
ありがとうございます。
Ami
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