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「荒れ野の40年」と2025年

見田宗介の論壇時評『白いお城と花咲く野原』から。本記事は4回目。

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歴史の鏡・文化の鏡 ー三つの四十年の対照(1985年8月29日)
社会の中の弱い者、異質な者に向けられたあたたかいまなざしこそが、およそ"自由"と"民主主義"とを名のる政治家の最低限の感性であるということを、それは語っているようでもある
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これは、リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーの有名な演説「荒れ野の40年」に関する時評である。
保守系の大統領の演説だが、非常に力強く、今の時代でも通用する素晴らしい演説だと思う。

来年は日本もドイツも戦後80年(敗戦から80年)になる。
ヴァイツゼッカーの演説は、戦後40年経ったときのものだが、それから同じ年月が来年経過することになる。

ウクライナ問題や、ガザ問題がある昨今、ドイツは来年、ヴァイツゼッカーの演説と同じレベルの演説を行うだろうか。あるいは、「行える」だろうか。

また、日本はヴァイツゼッカーと同じレベルの演説を行える政治家がいるだろうか。

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