学校に行かない生活【3】




事故にあって数ヶ月はほぼ寝たきりと通院だけの生活だったけど、

次男が6年生になる春休みには、また別のサッカー教室のイベントへ連れて行ったりした。



私の体調は決して万全ではなかったけど、次男の生活に新しい空気をいつも入れたかった。



次男はそこのサッカー教室を気に入ったので、学校のサッカー、フットサルに加えて

サッカー教室にも申し込むことになった。



今考えたらとてもハードな生活だったけど、

学校に行かない次男が、知らない人と関わる貴重な時間だったので

家から少し遠くて通うのが大変だったけど、頑張って連れて行った。




そのサッカー教室はレベルが高く、あまり強くないチームにいた次男にとっては

始めは劣等感の塊だったかも知れない。



だけど、コツコツ続けていくことで、次男なりに成長していけた。



試合での得点率もあがり、周りの人に上手くなったと褒めてもらえることも増えた。


そういった事が、次男の肯定感に繋がるのなら

それはとても喜ばしいと思った。





サッカー教室は、6年生の春から卒業までの1年間だけだったけど、

次男にとてもいい経験になった。



別にサッカー選手になって欲しくてサッカーをさせていたわけではないけど

とにかく何か一つでもいいから、自分の中で達成感や充実感、幸福感を感じて欲しかった。



それがサッカーなら、お金が多少かかっても応援したいと思った。



その1年間は、事故の後遺症もあり、私の都合でおやすみさせることもあって

とても残念だったけど、次男にとって良い1年だった。




フットサルは、夏の体育館の練習があまりに息苦しいということで

辞めることになったけど、

学校のサッカーと、サッカー教室は最後まで続けた。




こうして、次男は次の段階へ進む準備を少しずつできたような気がする。




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