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はじめまして

こんにちは、橋本有子 @yhashimotoCMAです。大学でムーヴメントやダンスの教員としてソマティクス実践や研究をしながら、学外では乳幼児からプロフェッショナルを含む大人向けにダンスやムーヴメントのクラスを行なっています。私は10年にわたり米国発のラバン/バーテニエフ・ムーヴメント・スタディーズ/システム (以下「ラバン/バーテニエフ」)の実践研究を続けてきました。 

noteでは人の動きを観ること、言語化すること、記譜(記号)化することなど、奥深〜い「人の動きの世界」についてお話していきたいと思います。

まずは簡単に自己紹介を。

人の動きを観察し真似る ー幼稚園から高校まで

私は幼小のころから「動き」に興味津々でした。幼稚園の先生の鼻のすすり方を下から見て再現したり、電車の中で人物観察をしたり。また、「親子こども劇場」では年5回ほど舞台を鑑賞して幅広い芸術に触れ、習いごとで始めたモダンバレエでも自己表現を通じて、いつしか「表現すること、踊ること、そしてモノマネすること」は私にとって生活の一部になりました。

高校では、個性豊かな先生方の授業を一生懸命聴いていたのではなく、先生方の「動き」を一生懸命観察しました。勉強した内容は何も残っていませんが、先生方の「動き」は記憶として鮮やかに残っていて、今でも再現できます(笑)。休み時間も、もちろん、モノマネ。動きのマネにより人格が乗り移ったように感じるのがとても楽しかったです。注):今はやりませんので安心してください。

ダンス、留学、腰痛の発症 

さて、そんな私も、大好きなモノマネ以外に将来の仕事について考え、小学校教員を目指して幼稚園・小学校教員養成大学に進みました。ただ、教育実習を経験した後、もっと自分自身が成長してから教育現場に戻ってきたい、と思いました。同じ頃、大好きだったダンスに火がつき、「ダンサーになりたい!」という夢が勃発、ニューヨーク短期留学をするなど踊り三昧の日々となりました。しかし、その矢先、深刻な腰痛を発症し方向性を再考する必要が出てきました。

腰痛をきっかけに選んだ進路は、大学院で「背骨」の研究をすることでした。からだが動かないなら頭を動かそう、とも考え、腰痛の原因を探ろうと必死だったのです。ところがパソコンの前で延々に続く解析は腰痛を悪化させ、知識と実践の溝も感じ、一度研究生活に区切りをつけました。

新しいダンス/ムーヴメント教育との出会い

2009年、専門学校での教職を経て、次に選んだのが米国留学でした。ここまで二転三転すると、周りはクレイジーだと言い始めます。ただ、何故か強い直感力と根拠のない自信がありました。必ず、10年後の自分のためになる、という…。

留学先はニューヨーク州の大学(ダンス専攻)でした。「腰が痛いから沢山は踊れない」と先生方に訴え、踊りをセーブしつつ、英語もちんぷんかんぷんのスタートでしたが、「子どもたちに英語でダンスを教える」という目標が明確にありました。そのためには英語力をつけ、ダンス教育について学ぶ必要がありました。腰痛については少し諦めている自分がいました。

ところが予想外のことがおこりました。なんと大学でのダンス教育で、腰痛が改善していったのです。その背景にあったのは、物体として身体を捉えるのではなく、身体内部から「わたし」自身の視点でからだを捉える、「ソマティクス」という概念でした。

そして「動きを思考する」という世界に触れたこと。この新鮮さは今でも忘れません。

人が「動く」ということ、「踊る」ということへの考え方は根こそぎ変わり・・・学内外で実践研究と様々なプロジェクトを重ね、理論と実践の深い行き来の中、これまでにない「学び」を通して変化していく自分と向き合う毎日が楽しくて仕方がありませんでした。

大学でも所属していたダンスカンパニーでも、私が受けた教育の軸になっていたのが、このnoteで紹介していく「ラバン/バーテニエフ」です。

大学院修了後はCMA(Certified Movement Analyst:ラバン/バーテニエフ専門家)になり、米国滞在も6年近くになった2015年3月末、日本に帰国しました。この春で丸4年、これまでラバン/バーテニエフを軸に、大学や乳幼児から大人までのムーヴメントやダンス指導を続ける中、沢山の方々の心身のポジティブな変化に触れてきました。改めて同システムの有用性と、ソマティクスの奥深さを感じています。

私がnoteで伝えたいこと

今回noteを始めることにしたきっかけは、「動き」の学びは、生きる上で、そして人間にとってとても本質的であると感じていること、そしてそれらをもっと発信していきたいと思ったからです。

最近 「日本でラバン/バーテニエフを教えられる人だと聞きました」と問い合わせがあったり、「Webサイトはないのですか?」と尋ねられるようになったもきっかけの一つです。

「動きのことだから言葉では伝わらない」「私はメカ音痴だから、SNS嫌いだから」と避けてきた気持ちを、方向転換させる時がきたようです。

言葉にしにくいから言葉にする。一つ一つ言葉を探していきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。


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