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エルメスのルージュがもたらす強さのこと

ハイブランドのバッグやアクセサリーを日々身につけられる懐具合はないのだけれど、1本だけ、エルメスのルージュを持っている。
はじめて店舗でタッチアップしていただいた日、めちゃくちゃ緊張した。オレンジのショッパーを人生ではじめて持つ帰り道、さらに緊張した。それぐらい、このブランドには手にする人間の姿勢を正す何かがある。

今日、エルメスを唇にのせている。バッグにエルメスを忍ばせている。
それだけで一日、気持ちを強く持っていられる。自分の立ち居振る舞いが、いつもより少しエレガントになる。つまり、自分に自信が持てる。これは、エルメスというブランドの力だと思う。理不尽な怒られ方しても「こちとらエルメス塗っとんじゃ文句あっか」ってなる(エレガントなどと言った口が言うことではない)。え、ならない?わたしはなる。だってエルメスだよ?

エルメスではぴんとこないあなたは、あなたの大好きなプロダクトやサービスに、置き換えて読んでくださいね。大好きなものがそばにある、それだけのことだけど、それだけのことが自分を強くしてくれること、ありませんか。

兼業で、弁護士・弁理士のブランディングを請け負っている。専門領域や興味のある分野、仕事への向き合い方・価値観、今後の戦略…こんなところを先生方にお伺いしながら、具体的に何をするか提案する。
求められるものは、一人一人全く違う。先生とコミュニケーションしながらオーダーメイドでつくっていく仕事は、先生の人となりを知ることができて、とても楽しい。
先生方に、クライアントにとってのエルメスのルージュになって欲しいと思っている。「この悩みは、XX先生に相談したい」「XX先生がいてくれるからとても安心」「この領域のプロのXX先生がついてる、鬼に金棒」となってくれるために、わたしは日々仕事をする。
先生のことを好きになってくれて、信頼してくれて、先生にしか生み出せない価値を感じてほしい。その結果、その先のクライアントに勇気と自信を持ってもらえたら、とても嬉しい。


先生方のクライアントがもっと増えてくれたら、「ちょっとみやさん、私のブランディングも相談のってよ」と言ってくださる先生との出会いが増えたら。そのうちわたしもいつかバーキンのひとつも持てるようになるんじゃって、淡い期待を持ってます(強欲)。おあとがよろしいようで。


本日の1曲は、スウェーデン・ストックホルムから。つめたく澄んだ冬の空気のなか、静かなピアノと浮遊する声。内省的な歌詞の世界が、冬にマッチする。きっとクリスマスでなくてもよかったんだろうけれど、それでも。


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