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研究開発の仕事(4e)ISO規格で求められる文書、記録(フォーマット)を用意する

今回はISO規格の「7.支援」に関する話。


要は、「エビデンス」

よく分からない人から見ると、ISOは
やたら文書を作らされる仕事
という印象ではないでしょうか?私もそうでした。
会議、報告会、と並んで、「ブルシット・ジョブ」の代表格、みたいな扱いで。

「規格」には、それを守っている根拠、証拠が必要で、膨大な文書も記録も「規格」を守っている根拠や証拠を組み立てている、と思っていただくのがシンプルです。これはISOに限らず、経済的なあらゆる活動に必要なものですが、その最たるものがISO、という。

「7.支援」の中身を書き出してみましょう

列記してみます。
7.1 資源
7.2 力量
7.3 認識
7.4 コミュニケーション
7.5 文書化された情報

慣れないと、「何のことやら?」ですね(笑)
これを大真面目に解説していくとたいへん、かつそういうのは他所にもあるので、ここでは極力簡単に解説します。
7.1 資源、これは、ISOの対象物、みたいなものです。「品質」なら計測機器で「校正の記録」みたいな感じで、「環境」なら工場に出入りするすべてのもの、「環境側面調査表」。「労働安全衛生」は何だろう・・・
7.2 力量、これは、職場の人たちがちゃんとそれらを扱える教育がされていて資格を持ってますよ、ということで、一覧化されています。ISOのコアの一つでもあります。「俺は昔どこかで覚えたから使えるんだ」はISO的にNGで、そのどこかを思い出していただくか、思い出せない場合は簡単な再教育をした方が早かったりします。
7.3 認識、教育と似ていますが、ちゃんと必要な情報を展開してますよ、というのもどこかに残しとかないといけません。
7.4 コミュニケーション、議事録とか何かしらの受付記録、とか。フォーマット化しておければ管理が楽です。
7.5 文書化された情報、これらは文書化されてないといけないよ、みたいなことが書かれており、最後にしっかりと、「エビデンスを残せ」と言われているわけです。

さらに詳しくすると各項目、各規格で1記事ずつ必要になってくるので

ISO認定を受けている会社の方は自職場の文書を、それ以外の方はそのような機会になったら、ぜひ一度目を通してみていただければと思います。
ISOの文書体系をきれいに構築すると、それを見るだけで職場は何をやっていて、どんなところが重点でリスクか、みたいなことも見え始めます(のはず・・・)。

次回は4/17(水) 朝6時頃


参考記事

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