属人化は解消できるのか?
昨日は「属人化」の原因を「言い分」から考えてみたので、今日は対策を考えてみます。
昨日挙げた3項目のおさらい
研究開発は多様性が大事、多様なバックグラウンドを持つ人が集まるから、属人化できないようなレベルなら意味ないのでは?
機械導入は開発者がハブとなって社内外様々な協力者とやり取りするのだから、情報が集約されかつ早い判断が求められる。さらに仕様、安全、経理と3種類の仕事を同時にこなさないといけない。これをすべて適切に状況説明しながらこなすのはムリ。
最低限の人数で多くのタスクをこなす以上、処理が速い人間が処理した方が早い。
「多能工」では解決しない
よく言われていて「確かに」と思っていた「多能工」。それぞれの作業者が多くの工程を覚えることで、各工程できる人間を複数化する、という考え方です。
これで解決するのは定常的に発生して標準化された作業だけ。最先端の先のタスク、1回限りもしくはたまにしか発生しないタスクには使えない。・・・標準化・・・
ある程度やっている or やろうとしていること(標準化、自動化、外部委託、監視者)
標準化
有効範囲:1, 2, 3
記事:1について、工業的には標準化できないとその技術は「なかったこと」になる。2はフロー図もしくはガントチャートが標準化の役割を果たしているが・・・細かい打ち合わせ内容、こんがらがらないようにするには他の手段とのセットで。3は将来洗練されたDXがその役割を果たしてくれないか?
自動化
有効範囲:1, 3
記事:1は工業的に自動化できないと(以下略)。3は洗練されたDX(以下略)。
外部委託
有効範囲:1, 3
記事:1について、実は組織内だけで特殊で、組織の外に持っていけばいくらでもやれる人がいる、というのはよくあるケース。3は、まあツール自体が外部委託と言える。
監視者
有効範囲: 1, 2, 3
記事:特に2に対して有効。ハブでこんがらがった人を一歩後ろから見て、データを引き抜いて整理する。世間的には「管理監督者」だろうが、複雑でこんがらがっているほどいきなり「監督」はできないだろうから。
まとめ
「標準化」は強力。自動化、は望ましいが、現時点で万能なDXは存在せず、逆に属人的なDX仕事を産んでいるので、状況整理が必要。外部委託は決まればすごく強力だが、内部事情で最も抵抗が大きい。監視者、意外といい。「傍目八目」という言葉の通り。
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