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解説のおもしろさでチョイスした(本編もおもしろい)名作文学

土曜日は本のことを書こう!ということで最近読んだこちら
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の本で書こうと思ったのですが、説教臭くてつまらない文しか書けなかったのでやめました。
本自体は現在の問題(機会格差)が良くわかる、考えさせてくれる本なので、よかったらぜひ(^O^)

※ 本記事はAmazonアソシエイトに参加しています


今回は、昔書いたこちらの記事から、

本編よりもむしろ解説見ておもしろかった本!!!

今回は解説パートに重きを置いているので、出版社限定、かつ古書で読んだため今でも有効か分からず、書店で確かめていただけると(Amazonアソシエイトの意図を全否定)

川端康成著/三島由紀夫解説パターン

上の記事で触れたやつです。こちらの2冊。

「舞姫」では三島由紀夫さんが本人以上にノリノリで、登場人物のダメさ加減、それを生き生きと書きあげる川端康成さんのすごさを歌い上げ、「本当か?」と思うほど。でもきっと、三島由紀夫さんは川端康成さんが大好きっぽかったので本当なのでしょう。本人がちょっと引かないか?というレベルで語っており、「自由だな」と思いました。
Amazonで出てきたのは別の方の「新解説を増補」と書かれていたので、今売られているのに三島由紀夫さんの解説が載っているかは不安なところ。

「伊豆の踊子」。表題の「伊豆の踊子」についてはどんな構図として切り取っても小説として成り立つ川端文学の巧みさをプロの三島由紀夫さんの目で解説されており、「そうなんだ」という流石・・・だったのですが、「禽獣」の解説で壊れます。小説家と畜生腹の関係と悲哀をこれでもかと語っていて・・・読んでいるうちに本文もそういうところが書かれてたのかな?という気になってきたのですが・・・本文を浅く読んでいるだけの素人にそんなものは絶対わからん、みたいな解説が続き、本当なんだか三島由紀夫さんの妄想なんだかよくわからない感覚に・・・。
何がすごいかというと、「伊豆の踊子」よりもむしろ「禽獣」を熱く語っているところ。プロの目には「禽獣」ってそこまでの小説なのでしょうか?と書きながら、なんか「禽獣」の方が傑作な気もしてきました。完全に三島由紀夫さんの解説に流されてます・・・
こちらはしっかり解説が載っているらしいので安心です(でも紙版だけでkindle版には載っていないので注意!!)

西村賢太著/石原慎太郎解説パターン

昔読んだ文藝春秋では芥川賞審査員の石原慎太郎さんが最終候補作を自由気ままにけなしまくっていて、フォローするように講評を入れている周りの審査員さんの苦労が偲ばれました。
そんな石原慎太郎さんが西村賢太さんの芥川賞受賞作に解説を。

西村賢太さんの作品の良さ、私小説の魅力を簡潔にして余すところなく伝える良い解説なのですが、最後、
「売れてお金に苦労しなくなった西村賢太さんの今後はどうなるかな?」みたいな、鬼滅で遊郭を通りかかった童○みたいなことを言い出すあたり、なかなかシニカルだな、と。
有名作家は普通に作品解説をしてはいけないようです。と同時に、石原慎太郎さん、西村賢太さんのことを気に入ってたんだな、というのが伝わってくる、名解説でした。

今日はここまで

今後もおもしろい解説、探したいと思います。

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