竜とそばかすの姫 感想 ネタバレになるかも
まず、結論から言うとサマーウォーズを超えるような作品ではないと思った。
12年経って、技術自体の進化で、作画は圧倒的で、随所に流れる音楽はとても綺麗だった。中村佳穂さんの素晴らしい歌声も相まって壮大なUの世界感が感じられた。その点は劇場で見るにふさわしいと思う。
サマーウォーズのOZはあくまでPCなどの画面上の世界を3次元的に描いていたが、今回は最初の時点でボディシェアリングということで、視覚や聴覚などをUが制御して、フルダイブ型になっているのにかかわらず、主人公が現実の世界で動いてるのに、Uの世界でも動いていて、時間軸や設定がブレブレであると感じた。
また、OZはいろんな世の中の機能を管理していたけれどUはただの仮想空間といった感じであまり多くの人がのめり込むような魅力を感じなかった。
また、この作品では最近流行りの匿名が故に起きる誹謗中傷などの悪意が多く描かれていたけれど何故、そこまで炎上するのか共感できない事柄が多くあまり物語に入れなかった。
1番最後の方で暴力を振るう男の元になぜ女の子1人で行かせるのか、なぜ男は腰を抜かしたのかなど、行動の意味がわからないことや、なぜそこで泣くのか、なんで竜に惹かれているのか、全体を通して、なんでそうなるの?といった事柄が多く、疑問に思っているうちに終わった。
最後何が解決したのかもわからない
この内容なら今の技術でサマーウォーズのリメイクして欲しい。
歌を楽しみたいなら見に行って損はない作品