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自己理解の始め方①|自己分析・内省とは

さて、自己理解シリーズ第3段。
本日は自己理解の3要素のうちの最初の一歩、自己分析、つまり内省・リフレクションについてまとめます。
私が思うに、これがすべての根本です。


自己分析は自分の取扱説明書づくりみたいなもの

自分自身と向き合うことは、現段階の自分自身の取扱説明書を作る、アップデートすることだと言い換えられます。
当たり前過ぎて、盲点になってることが多いかもしれません。そしてこの作業は正直面倒なので、多忙な現代人は意識して取り組んでいない方が多いのではないでしょうか?

しかしどんなものでも取扱説明書を読まずに動かすと、うまくワークしなかったり違う使い方になったり、下手すると壊れたりするものです。
また、OSがバージョンアップしたり、新しいアプリやツールを入れるときに、本体の仕組みをわからないとトラブルが起きることは想像に難くないでしょう。

なのでこの作業はとても大事ですし、ライフイベントの変化や、自分の価値観が変わったようなタイミングでは、折に触れて取説を改定し直す作業が必要になります。

脳内の思考の言語化から全てが始まる

ではそもそも、内省とは、自己分析とはどうやればいいのか?

自己理解したいと思っているとき、人は何かしらの悩みやモヤモヤを抱えていたり、自己像が明確でないのですが、それについての断片的な言葉や文章が脳内でリフレインしていることが多いのではないでしょうか。

このモヤモヤしたうるさいものを書き出し、文字で客観的に自分の悩みや考えを把握する言語化がはじめの一歩です。

これらのもやもやの可視化を繰り返すことで、共通の価値観が現れてきて、自己理解がどんどん進んでいきます。

自分の思いや自分の現状を書き出す言語化という行為は、悩みや自己像を視覚化し、感情と距離を起きながら認識し、価値観を明確にするためにとても大切な作業です。感情の細部まで、しっくりくる適した言葉で言語化して目に見える形で残し、深堀りしたり眺めたりしてください。

なお、この言語化作業に慣れていない場合は、物理的に手で書くことことをおすすめします。

手書きは脳の前頭前野に刺激を与え活発化させます。前頭前野は「考える」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」「判断する」などの人間が人間らしくあるために必要な部分です。この部分を鍛えることで、心を落ち着かせ、感情をコントロールし、「考えること」を後押ししてくれるのです。


言語化することで、客観視ができて次が見える

脳内で似たようなことがループしていて、自分の輪郭が不明瞭で、同じ沼から出られなくてもがき続けている方は、自分の悩みを客観視できていない状況だといえます。

自身の経験を内省し客観視して、文章で読み、内容の関連性を見つけ、繋がりやまとまりが生まれ、だんだんと自分自身の価値観や考え方や信念などが見えてきて、本心から自分の大切なものを見つけることができると、人は進む方向がみえてきます。

自分自身を振り返り、現状と理想を具体的に書き出し、反省と改善を繰り返す。そのためにも内省は大変大切なステップです。


言語化でマインドトークが減りセレンディピティが増える

自分の頭の中を観察してみると、自分の意思とは無関係に思いや会話が飛び交っていることがあると思います。こういった頭の中で考えている言葉、脳内会話をマインドトーク(セルフトーク)といいます。

私達は一体一日の間でどれくらいの数の言葉を使って頭の中で考え事をしているかご存知ですか?一説には一日7万語といわれています。これは頭の中が休まらないはずですよね。

言葉によって私達人間同士は意思疎通を図り、文明を築いてきましたが、このマインドトークが自分の内面に向かいすぎると、自分の言葉に囚われ、苦しめられてストレスを感じやすくなります。

みなさんがモヤモヤを抱えている時、頭の中で独り言を言っている状態が続いてるのではないでしょうか(=マインドレス)。

マインドトークでモヤモヤを抱えている状態は、脳の外に具体的な言葉として出ていない段階で、まだまだ解像度が粗く悩みが特定できていない状態です。みなさんの悩みや、自己像のズレの正体を、少しずつ言葉にして外部に出し、マインドトークを減らして余白を作っていくことで、マインドフルの状態に近づきます。

そしてその結果、目指したい方向性に対してアンテナが立ち始め、行動ができるようになり、偶然の出会いやほしかった情報やチャンスに出会える機会が増えて行くのです。


言語化する上での重要ポイント

さて、ではこの自己分析の言語化する上での重要ポイントをいくつか書いておきます。

★自分の気持ちや現状に嘘をつかない
★嫌な感情や目を背けたい状況もまずは受け止めて書く
★今のモヤモヤ・悩みに適した感情の表現を選び取る

特にマイナスの感情がうごめいている時、人は自分の気持ちに蓋をしてみないでおこうとしがちです。自分の嫌なところやパンドラの箱を開けることは誰しも避けたいものだと思います。

しかし、脳はポジティブな感情のみ取り出すということができないので、感情はポジもネガも両方受け止めるしかありません。

ですので、避けたい自分、避けたいゾーン、マイナスな感情や嫌な自分もきちんと書き出してください

あなたが何を感じようと、自由です。自分の中の嫌な感情も見えてきますが、それを直接人に伝えなければ問題はありません。あくまで書き出すだけですから、それが罪を引き起こしたり、悪さをすることはありません。

「私はどのように感じてもいい」と言い聞かせながら、思いの丈を書き出してただ受け止めてください。

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こうやって自分の頭の中を言語化することは、自分の輪郭を明確にし、自己像の把握が進み、その結果言葉や価値観やマインドセットが変わりだし、その結果自分の判断が変わり、行動も変わり、そして結果が生まれていく最初の一歩です。

ほんの一日15分程度、日記をつける感覚で始めてもらえれば嬉しいです。

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