特別支援学校の高校受験
昨日は、長男の高校受験でした。
特別な支援が必要な子たちの進学は、最終学年の春ごろから始まります。
長男は中3なので5月末に、一度目の学校説明会がありました。幼稚園の年長さんや小6でも春くらいに教育委員会とのやりとりからスタートしたかと思います。
基本、通っているところから案内が来るのでそれに乗っていればいいかと思います。
以前、書いたかもですが、日本での特別支援教育は、多様な学びの場、本人に合わせた継続的な支援のもと、インクルーシブ教育が行われてきています。
自治体にもよりますが、知的水準でその子に適した教育方法を選ぶようになっていて、教育委員会が診断を出しますが、その決定権は親にあります。
知的水準を見極めるための一つの目安として、知能検査があり、IQを測ります。WISC(ウィスク)が一般的ですが、小さい年齢だと田中ビネーなど、検査にいくつかの種類があります。
IQは同じ年齢の子どもたちの発達を100としたときにいくつになるかが数字で表されるのですが、10歳でIQが80だとしたら、10歳x0.8で8歳程度、と計算するのが目安になります。
グラデーションになっているので、いくつから!とはっきり分けられるものではないですし、凸凹あったり環境によって変わったりいろいろですが、IQ70以下で、適応が難しい状態とされ、18歳までに生じていると、知的障がいと言われています。発達障がいは、また別の軸ではかります。
診断があることで、支援が受けられたり、専門家に具体的に都度相談できることがいいことだな、と私は感じています。
知的障がいの程度は、軽度・中度・重度とあって、日本のシステムでは、この段階に応じて分けられています。
・通常の学校とは別に設置されており、色んな設備が整っている特別支援学校(重度・中度の知的障がい)
・通常の学校に設置されている、特別支援学級(概ね軽度知的障がい)
・通常級から取り出して週に数時間指導する指導する通級指導教室(通級)。先生が学校に巡回する仕組みだと、特別支援教室と呼ばれます。(一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導をする。発達・情緒障がい)
・通常学級で支援の先生がついて過ごす(発達・情緒障がい)
長男は軽度なので、小中学校は特別支援学級にいました。義務教育ではない高校には特別支援学級がないので、支援学校を受験することになります。
そこで大切になってくるのが、健常児の方の受験でも同じだと思いますが、学校に入ったあと本人が幸せに過ごせるかどうかということ。
特に特別支援学校の高校は、卒業後に就職や暮らしとダイレクトに結びついてくるので考える要素が大きいのです。カラーが全然違います。
都市部であればいくつもの選択肢がありますが、田舎暮らしのわが家だと、どこを選ぶにしてもそこそこ遠方。マッチングのための数多くの教育相談のために、何度もいくつかの高校に足を運び、高校側、今通っている中学校の先生と対話を重ねて、ようやく志望校を決めました。
そしていよいよ受験の昨日は、子どもだけでなく親も子どもとは別にしっかりと面談があるので、心して行ってきましたよ。
受験会場でもちょっとした偶然の一致があったりして。毎日、奇跡に満ちているなぁ!と胸がいっぱいです。結果は来月入ってから。いいご縁があるといいなと願いつつ。
今朝は火が出てきてマイナス3℃。
道の脇の畑も園庭も、霜で真っ白でした。
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