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×2.0ポイントの攻防

現在、J1の首位を走っているのはヴィッセル神戸。先日の横浜FC戦では敗北を喫したが、未だ勝ち点44で首位をキープしている。それに続くのは、同じく勝ち点44の横浜F・マリノス。6連勝もあり一時は首位の座に立っていたが、ここ3試合は勝利が無く、その立ち位置を神戸に譲っている。それでもなお勝ち点は並んでおり、両者とも予断を許さない状況になっている。

そして、偶然ではあるがこの第22節をもってちょうど首位チームの勝ち点が消化試合数×2.0ポイントに並んだ。これまでは×2.0を超えており、シーズン開幕以来初めてのことである。

おおよそ、この×2.0ポイントは優勝を狙う上で目標とすべき値となる。実際に過去10シーズンの年間獲得勝ち点1位のチームの勝ち点を平均してみると、71.832ポイント。(※21シーズンは勝点に34/38を掛けた)
これは×2.0ポイントを少し超えるが、外れ値と言える20年、21年をはずすと69.125ポイントとなり、ほぼこの法則通りであることが分かる。

既に紹介した通り、現時点でこの×2.0ポイントを達成しているのは神戸と横浜FMのみである。この2チームは最もシャーレを掲げる可能性のあるチームと言えるだろう。勝敗の数で言うと、残り12試合を7勝3分2敗で終えれば×2.0ポイントを維持することができる。

3位の名古屋グランパスは勝ち点42、一試合平均1.91ポイントと善戦している。上記の勝敗数より1つでも多く勝てば×2.0ポイントに到達可能で、ほとんど差は無いと言える。気になるのはその数字よりもチームの中心であったマテウスの移籍だろう。攻撃の要として機能していただけに、今後もこのペースを維持できるかは定かではない。

4位につけるのは浦和レッズで、勝ち点は38と少々離されている。残りの12試合で×2.0ポイントに乗せるためには、10勝2敗、または9勝3分以上が必要となり、早くも正念場を迎えている。それ以下の鹿島(36p)、C大阪(35p)も同様で、現実的にはACL出場権の獲得を目指すことになるだろう。

上位チームの勝ち点等をまとめると以下の通りになる。

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第23節では、川崎(7位)vs神戸(1位)、名古屋(3位)vs鹿島(5位)、広島(9位)vs浦和など上位陣同士の対決もあり、1試合ごとに変わる関係性にも注視していきたい。

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