合格へのカギは目次にあり!目次を使った超効率勉強法
こんにちは、山藤あるとです。
この記事で、受験勉強を加速させるスピーチ勉強法について話しました。
今回は、私が目次式勉強法と勝手に呼んでいる勉強法の紹介です。
・どこから復習してよいかよく分からない人
・効率のよい記憶のメンテナンスをしたい人
など、多くの受験生に最後まで読んでもらえたらうれしです。
目次式勉強法の概要
目次式勉強法のやり方
目次式勉強法のやり方は簡単です。
テキストの目次のところを開き、章や節のタイトルだけを見てその内容を思い出す、というものです。
やり方自体はシンプルではあるのですが、何も知らなければもちろん何も思い出せません。
そのため、基本的にはある程度学習が進んでいる科目で行うことを念頭に置いています。
どの程度まで細かく思い出すか、目次の順番に従うか、などをアレンジすることでかなり応用が効く勉強法ですが、その分、使いこなすにはある程度の実力も必要になってきます。
アレンジの例をいくつか紹介します。
アレンジ例①
・思い出す精度:何かしら思い出せるかどうかの確認程度
・目次の順番:従う
このアレンジは、自分の理解・記憶の状況を棚卸することを狙うものです。
まず、目次をパッと見て、その章や節の内容を思い出してみます。
あまり思い出せなかったと思うところは目次にチェックを入れる等して後で確認しやすいようにします。
棚卸が目的なので、あまり時間をかけずなるべく素早く終わらせる方がよいです。
目次の順番で確かめていくことで、全体を網羅的に確認します。
一通り最後まで終わった後目次を見直すと、チェックが多い分野や少ない分野があるかと思います。
チェックが多い分野から復習する等、より復習が必要な範囲にあたりを付けて、その後の個別的な復習を効率的に進めていけるはずです。
アレンジ例②
・思い出す精度:答案に書ける程度具体的に
・目次の順番:概ね従う
このアレンジは、答案構成に近い練習をすることが狙いです。
特定の章や節の内容を答案に書いて説明するように思い出します。
スピーチ勉強法の記事で書いた脳内スピーチを目次をきっかけにやるような感じです。
いわゆる「一行問題」(今もあるのかは知りませんが)の答案構成を目次を使ってやっているようなものです。
(一行問題とは、例えば、「株主平等の原則について述べなさい」といったような、問題文が一行で終わってしまうような問題のことです。)
章が一行問題だとすれば、節のタイトルはその構成要素として使えるわけで、節と節の間をどうつないで答案の流れを作るか、を考えます。
目次の順番につないでいってもそれなりの流れになると思いますが、順番を入れ替えてつないでみる等、目次の順番にこだわらず流れを考えてみると負荷が上がり練習にもなります。
この記事でも書いたように、自分で問いを設定することで論理の流れを作れるようになると、答案構成がやりやすくなると思います。
例えば、「株主平等の原則について述べよ」という一行問題にしても、
・株主平等の原則とは何か?
・その根拠条文は?
・なぜ平等でなければならないのか?
・平等の原則が問題となるのは具体的にどのような場面か?
・平等に取り扱わないとどういう問題が起きるのか?
・その時の効果は?
・原則ということは例外もあるのか?
・例外が認められる理由は?
等々、設問を自分で追加していくことで答案の流れを作っていきます。
その他のアレンジ
理論科目を念頭に説明をしてはいますが、計算科目でも使えます。
計算科目のテキストの目次を見て、下書きをどう書くかイメージできるかを確認するという方法もあります。
また、章ごとなどで、目次を見てザっと思い出してみて、思い出せなかったなと思ったところはすぐテキストの本文を見て確認する、といったように、復習までセットでするのも一つの方法です。
慣れてきたら、目次のどこかを起点にひたすら説明していく、という方法にも挑戦してみて欲しいです。
説明の精度は、自分の言葉で説明する脳内レクチャーレベルから、答案に書けるレベルで説明する脳内スピーチレベルまで、自分に合わせて負荷を調整します。
話がつながれば目次のどこに飛んでも構いません。
最初はなかなかつなげられないと思いますが、論点単位の理解を超えて章単位や科目単位での理解ができるようになるほど、どんどんつなげられるようになるはずです。
目次式勉強法のポイント
思い出せなくても気にしない
目次式勉強法はひたすら思い出してレクチャーなりスピーチなりをする方法ですので、何かしらうまく思い出せないところは必ず出てきます。
記憶のメンテナンスの観点からは、うまく思い出せないところを洗い出すためにやっている側面もありますので、むしろ見つかって良かったと思ってもらって大丈夫です。
この記事でも書いたように、ある程度忘れることは前提で繰り返した方が建設的です。
思い出せないこと自体はあまり気にせず、その後の復習の方が大事だと思って取り組む方がよいです。
とにかくスピード重視
目次式勉強法は基本的に書かない勉強法なので、そのメリットを活かすためにもスピード重視の方が望ましいです。
棚卸目的で行う場合も、パッと思い出せないところを思い出そうとする必要はありません。
目的からも、自分が求めるレベルで思い出せなかったことが分かっただけで意味があります。
また、書かない勉強法という性質を活かす上でも、一度に広い範囲を思い出すことと相性が良いです。
答案構成練習目的で少し詳しく思い浮かべる場合は、可能であれば実際に声に出しながらの方がより細かく確かめられると思います。
その場合でも、考えてからスピーチするというよりは、考えながらスピーチするくらいのつもりで、なるべく話し続けます。
反射的にどこまで出てくるか、を重視したいところです。
時間を区切って行う
上述のスピード重視とも関係しますが、時間を区切ってその間にここまでやる、と決めてから取り組んだ方が効果的です。
極端な話、テキストの目次にはその科目の全体が収まっているので、詳細に全部やろうとすると時間がかかります。
短い時間に広い範囲を見直すことで重ね塗りをしたいので、時間をかけ過ぎないようにしたいところです。
時間はその範囲のボリュームによって調整しますが、書かずにスピーチすることのメリットをより活かすために、比較的短い時間で設定する方がより望ましいです。
また、答案構成練習目的であれば、実際の答案構成にかける時間を想定して時間設定をしてから行う方が実践的です。
目次式勉強法の目指すところ
より大きな単位で理解をつなげること
日頃の勉強では、特定の科目の特定の分野・論点ごとに取り組んでいるかと思います。
それだけに、他の論点との関連を理解する機会も少ないと言えます。
目次式勉強法で一度に広い範囲を見直すことで、論点間のつながりを増やし、より大きな範囲での理解を深めて欲しいと思います。
最初は、節ごとに説明が途切れるかと思います。
慣れてくると、章全体の流れが理解できるようになり、ひとつのまとまりとして把握できるようになります。
これをさらに大きい単位で繰り返すことで、科目全体がひとつのまとまりとして把握できるようになることを目指したいです。
いかにメンテナンス性を高めるか
なぜより大きな単位で理解したいかというと、その方がメンテナンス性が高まると考えているからです。
抽象的ですが、まとまればまとまるほどメンテナンス対象が減るというイメージです。
10章まである科目でも、章ごとに理解が独立していたらメンテナンスも10個必要ですが、ひとまとまりなら1個という極論です。
理解がつながると、どこかの章の記憶をメンテナンスしても理解のつながりから他の章のことも自然と思い出す形になり、重ね塗りの相乗効果というかそういう感覚が訪れます。
私がイメージする理解がつながることとは
私のイメージを例えると、1つの科目が鎖で出来たオブジェのような感じです。
知識の1つ1つを鎖の輪っか1つに例えると、輪っかがつながりあって鎖でできたオブジェのようなものができていくようなイメージです。
輪っかがつながっている状態がひとまとまりの理解だとして、ひとまとまりの理解同士をつなげて行って大きなオブジェのようになっていく、そういうイメージです。
何かの知識を思い出すと自然と周りの鎖がついてきて、いろんな方向に話が広がっていける状態になれば、どの鎖のつながりをたどっていけば論文が流れていくかを考えることで、話がつながっていくことになります。
つながりは1方向とは限らず、必然的に立体的なオブジェのようになるはずです。
こうやって知識を理解でまとめあげていくと、大量の知識をメンテナンスするのではなく、理解まで含めた1つのまとまりの状態をメンテナンスすればよくなりますし、つなげることで忘れにくくもなると思います。
目次式勉強法でどこかの目次から思い出される1つの輪を思い出す(ひっぱりあげてみる)と他の鎖がついてくる、連動して動かなかった鎖とのつなぎ目が弱いと分かるのでそこを復習(補強)することで全体としてのまとまりを維持する、そんなイメージです。
あくまで私のイメージですので、あまりそれに引っ張られず、自分なりの理解を深めてみてください。
まとめ
・目次式勉強法のやり方
目次を見ながらひたすら内容を思い出す
・アレンジによって応用が効く
サッと見直したり、答案構成の練習に使ったり、と様々な用途に使える
難易度も自分で調整できる
・スピード重視で行うのがコツ
書かない勉強法の利点を活かし、スピード重視が効果的
考えてからスピーチよりも考えながらスピーチするくらいで
・メンテナンス性の高い状態を目指す
なるべく大きなまとまりで理解をすることで、その全体でメンテナンスをすればよい状態が望ましい
いろんなアレンジをすることで様々な使い方ができると思います。
目次式勉強法をぜひ試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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