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除菌って何?

除菌表示の製品について
アルコール消毒は大きく分けて医薬品と医薬部外品と、除菌を目的として「雑品」の3つに分類できると投稿しました。
今回はこの中で「雑品」といわれているものも含まれる「除菌」について考えてみます。

「消毒」と商品に表記するためには法的なハードルがあります。
このハードルを越えて「消毒」という表記は「メリット」と「デメリット」があります。
私の知る限りですが、商品の特徴や使用される場面によってメーカーが選択しているようです。「除菌」という表示に、法的な定義はありません。
効果を表現する「言葉」と捉えていただくのが正解でしょう。

「消毒」とはCOVID-19をやインフルエンザのウイルスや幅広い雑菌(以下、ウイルス等と表記)を不活化させる効果をいいます。
「除菌」についても期待できる効果は「ウイルス等を不活化させる」という点で、消毒と同じです。
ただ「除菌」に関しての定義がぼんやりとしています。
私見となりますが、「消毒」と「除菌」の大きな違いを「効果が発揮されるまでの時間」と「ウイルス等を不活化させる量」の2つが挙げられます。

YETでは「除菌」と表示されている商品と、「消毒」と表示されている商品の違いについて、テストをしたことがあります。
テーブルを真ん中で区切り、右側にアルコール消毒液をスプレー、左側に除菌と表示されている商品をスプレーし、清潔なペーパータオルで拭き取り、1分間後、5分後、10分後にペタンチェックを行いました。
1分後、アルコールで拭いた方から雑菌は見られませんでしたが、除菌と表示されている方からはかなり多い雑菌が見られました。
5分後、アルコールで拭いた方には少量の雑菌が見られるようになり、除菌と表示されている方の雑菌は減少がみられました。
10分後、アルコールで拭いた方には5分後より多い雑菌が見られ、除菌と表示されている方からの雑菌は更なる減少が見られました。
【注意】簡易テストなので、正式な検査結果ではなく、私的な資料であることをご理解ください。

テスト結果から
このテストから、「除菌」と「消毒」の違いは、効果が始まるまでの時間に特徴があり、速効性を求めるならば「アルコール消毒」、早く効かなくてもいいから今そこにあるウイルス類を取り除きたいならば、「除菌」を使うなど、場所と時間によって使い分けができそうです。
色々な表記の商品がありますが、上手に使い分けることによって、コストを抑えながら、効果的なウイルス類への感染予防ができそうです。


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