6月の鎌倉旅 和田塚~浄智寺
こんにちは、いかフライです。
鎌倉旅の続きを書きました。
前回の記事はこちらからお読みいただけます。
和田塚周辺
光明寺を散策して海辺に少し立ち寄った後に、バスで和田塚まで移動。
今回は母親と2人旅だったが、以前の大河ドラマの「鎌倉殿の13人」を見た母が行きたいとのことで、和田一族の墓所がある和田塚まで足を運ぶことにした。
慰霊碑は和田塚駅からすぐ側の場所にあった。
慰霊碑が町の中に残っているのを見ると、観光地として賑わう鎌倉とは別の、本質的な土地としての鎌倉を感じることができた。
筆者は大河ドラマを見ておらず、あまり鎌倉の歴史には詳しくはないが、
寺院が多くある鎌倉では、歴史を辿れば観光地ではない「鎌倉」を再発見することができるのだと思う。
和田墓所に立ち寄った後、鎌倉駅に向かう途中で「パンとエスプレッソ」というお店を見つけた。
京都の店舗では大人気で行列ができていると聞いていたため、並ぶだろうと思っていた、その日は並ぶことなく入ることができた。
小ぶりのパンがたくさん並んでいて、コーヒーなどの飲み物と一緒に楽しむことができる。創作パンがとても凝っていてパンをじっと眺めながら悩み、
レモンクリームが入ったパンを注文。コーヒーはブラウンシュガーが入ったもの。6月と言えど外は暑かったため、店内で一息つくことができた。
鎌倉駅周辺
カフェで休憩をした後、鎌倉駅を目指しつつ雑貨店を眺めてはふらふらと入っていった。タイなど多国籍の洋服やアクセサリーを扱うお店や、籠のバックを売るお店など、地域特有のものと新しいショップが両方見られるのが面白い。価格が安く質も良い陶器など、鎌倉のお店をはしごして掘り出しものを見つけることが好きだ。猫の柄のカードや、変わった形のブレスレットなどを購入した。
雑貨巡りをするとランチを予約した1時になり、イタリアンレストランを訪れた。BITTER SWEETというお店で、ランチも完全予約制だった。席数は少なく、落ち着いた雰囲気でゆっくりくつろげる。
鎌倉の海の幸や野菜を使ったメニューが多くあり、小エビとしらすのピザと、しらすのパスタを注文してシェアした。
ピザは想像よりボリュームがあり、小エビの味が濃厚で、美味しくて感動してしまった。焼き立てを提供してもらえるため、より一層鎌倉の魚介が美味しく感じられる。しらすやエビなどの海の幸が好きな人にはぜひ食べて欲しいランチだった。
北鎌倉駅~浄智寺
鎌倉駅から北鎌倉駅まで移動し、今回の目的の2つ目である浄智寺に向かった。浄智寺には七福神の布袋様が祀られていて、お腹を撫でると元気がもらえるという、大変微笑ましいご利益のあるお寺だ。
閉門の16時という時間を気にしつつ浄智寺に向う道中で、東慶寺というお寺を見つけた。「駆け込み寺」「縁切寺」として有名で、女性から離婚ができなかった時代に女人救済のお寺とされていたそうだ。
山門を見ると見事に美しい紫陽花が咲いていたが、東慶寺では写真撮影は禁止。東慶寺には「心のよりどころ」となるために、コロナウイルスの流行後に拝観料が無料になったという経緯もある。一眼レフは鞄にしまい、心静かに参拝をした。
紫陽花が咲く境内を進むと、やはり墓苑が見えた。一眼レフでお寺や自然の風景を撮影することが今回の目的の1つだったが、墓苑は静かに手を合わせるところのため、観光客が写真を撮るような場所ではないと納得した。
もちろん風景写真を撮ることは好きだが、写真のことなど何も考えずに、
亡くなった方や自分自身について考えられる場所はとても貴重だと感じた。
東慶寺で落ち着いた後に、山の近くにある浄智寺に向かった。
緑に囲まれた山道がとても美しく、ここでは一眼カメラのシャッターを切った。
拝観料を支払い、鐘楼門を抜けた後、本堂と書院の後ろをぐるっと周って布袋様がいらっしゃる場所を目指す。道中には色とりどりの紫陽花が咲いていた。トンネルをくぐるとお墓が並ぶ場所があり、奥の洞窟に布袋様が見えた。
狭い場所から広い場所に出るというのが、別世界の入り口から入ったようでとてもワクワクする。余談だが、歌舞伎の芝居でもわざと入り口を小さくして、芝居小屋と俗世の堺を作っていたらしい。(一度に大勢の人が入らないようにするためなど諸説あります)「俗世と浄土の堺」というと言いすぎかもしれないが、トンネルや洞窟にはそんな意味合いがあると感じる。
布袋様は浄智寺のHPでも紹介されているように、たくさんの人にお腹を触られてツルツルとしていた。お墓が近くにあるからか、布袋様がとても神聖なものに感じられる。おそらく、ガイドブックなどで説明がなければ、お腹に触っていいものかも分からず、触る勇気は出なかっただろう。手を合わせてからお腹を触ると、本当に誰かが近くに立っているようで体がビクッとしてしまった。少し筆者が怖がりなせいもあるが、よく見ると布袋様がお腹を触る私に向けて指を向け、まるで人間のように笑っていたのだ。その仕草は側で愉快に笑っている人のようで、まるでそこにいるかのようなリアルさを感じてしまった。笑う布袋様に指さしされながら、ご利益のあるお腹を触った。
境内は木々の緑や自然に溢れていて、普段感じることができないない自然の湿り気や空気を感じることができた。紫陽花がとても綺麗に咲いていたので、静かに紫陽花の景色を楽しみたい人にはお勧めできる場所だった。
浄智寺に訪れた際には、ぜひ指さし布袋尊に手を合わせていただきたい。
6月に鎌倉を訪れたのは初めてだったが、この季節ならではの海や山といった自然の風景を楽しむことができた。そして、静かに心を落ち着かせる場所としての鎌倉を体感できたことが良かったと思う。
次にまた鎌倉に行きたくなったときには、スイーツ旅など、テーマを決めて旅をしてみたい。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。