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育児で忙しい人のインバスケット昇進試験合格戦術(採点基準を網羅した回答テンプレート)

はじめに

この記事は「育児で忙しい人のインバスケット昇進試験合格戦略(子育ては最高の実践)」の続きとなっておりますので、まだ読んでいない方はそちらをお読みになることをお勧めします。


この記事を読んでもらいたい人

会社でインバスケットの昇進試験を控えているが、育児で忙しくて手が回らず、何とかしたいと思っている人。

キャリアアップのためにスキルアップさせたいが、育児で手が回らず諦めなければならないかと悩んでいる方。


本記事を書くに至った経緯

私は過去に会社での昇進にあたり、インバスケット試験を受けました。
その時に絶対合格したいと思い、さまざまな書籍を読み込む、トレーニングを重ねるなどの対策を十分にして一発合格しました。


その後、新規事業のプロジェクトマネージャーとして働きましたが、その仕事は日々トラブルや課題が降りかかり、インバスケット試験のような状態を実際に経験しました。


そんな私ですが、現在は育児休業を取得しており、かなりの時間を育児に費やしています。
育児休業中は、毎日慌ただしく赤ちゃんのお世話やイベント、トラブルや来客の対応などをしています。そこで感じることとして、

「育児はインバスケットと同じ」
「育児にもインバスケットの考え方を応用できる」

ということがあります。

そういった実体験を踏まえて

育児がそのままインバスケットのトレーニングとなれば、
昇進試験もより効率的に確実に合格に近づける!

という確信を得て、今回の記事を書きました。


本記事の内容


重要なのは、「インバスケットはスキルであって、知識ではない」ということです。
頭では理解していても、いざやってみるとトレーニングを積んでいないとなかなかできないものです。

下の図は、下の図がスキルとして身についた度合いと合格レベルを表しています。


本記事が目指すところは、この合格ラインの上の「常にできる(体得している)」という部分です。



今回の記事の内容は、次の章構成としております。

【本記事の内容】
1章:インバスケット昇進試験とは
2章:育児でインバスケットトレーニング
3章:実際の問題と採点基準を知る
4章:インバスケット試験の時間配分
5章:各案件の文章の読み方
6章:回答のテンプレート・パターン化
参考文献

なお、これは私の主観だけでなく、6章の情報元を参考にしながら、自分の昇進試験の経験と育児体験をベースに作り上げたものとなっております。




1. インバスケット昇進試験とは

インバスケット昇進試験は次のようなものです。

  • 60-90分という制限時間内に架空の役職・人物になりきり、20-25件ほどの処理を行う試験です。
    だいたい、前任者(部課長レベル)が急に倒れたりして、その穴埋めで代理をするというケースが多いです

  • メールボックスでまだ開封されていないメールがたくさんあり、それらを一定時間内に見て、返信や対応をするなどの処理を行います。

  • プレイヤーではなくマネージャーとしての資質を採点されます。


インバスケットを昇進試験に利用している会社はそれなりにあり、私も昇進に際して受けました。
その感想ですが、かなり短い時間で沢山の案件をこなす必要があり、何も対策をしないとまず合格はできないでしょう。

各案件に対して回答する優先順位をつけていなかいと厳しいです。


1-1. 実際の問題を知る

実際の試験問題ですが、だいたいは決まって以下のパターンです。

<シチュエーション>
 ・急遽上層部に任命されて支店のマネージャーとして抜擢される。
 ・研修などで数日事務所不在にする(その間に部下と連絡取れない)

<案件の例>
 ・案件には不在中に締め切りがあるものが多数ある。
 ・取引先からのクレーム
 ・コンプライアンスを無視した部下(でも成果は出している)
 ・今後の新規事業の方向性を考える
 など


これだけでは具体的なイメージが湧かないと思いますので、実際の問題を見てみましょう。
以下に、さまざまな問題を解いてきた経験から、私がまとめた問題と各案件を載せます。


【シチュエーション説明】

【具体例1】

【具体例2】

こういった内容が全部で20〜25案件ほどあります。

このような案件を制限時間内に読み込んで、メール形式で返信する(実際の文章形式で)といったもので、非常に時間が足りなく感じると思います。

※以下の章でこのようなパターンの採点基準・回答テンプレートも用意しております。


1-2. 優先度の決め方

 インバスケットでは、よっぽどではない限り全ての案件を処理することはできません。
むしろ、捨てるべき案件を見極められているかも採点対象に上がることもあります

そのため各案件について”優先度”をつけて、優先度が高いものから手を付ける必要があります。


優先度は緊急度と重要度の二つの観点で次のように考えます。



ここでポイントなのは、優先度2と3の考え方です。

緊急度が高いけど重要度が低い ものと 緊急度が低いけど重要度が高いものをどうするか ですが、

緊急度が低いけど重要度が高いもの」を優先的に対応することが求められます。

多くの人は、重要ではないのに緊急な要件に時間を取られて本当に大事なものに着手でません。
しかし、そういう重要なものを後回しにしてしまうと、後々大きな問題や機会損失に育っていきます。
(※この考え方は「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」を読めばより納得していただけるかと思います。)



なので、この優先度2と3の考え方非常に重要です。


また、以下に緊急度×優先度について、具体的な事案の例をまとめましたので、参考にご覧ください。



1-3. インバスケット採点基準

以下表は"ビジネス偏差値 70の人の答え"より引用した、インバスケット試験の採点基準です。

各案件について10の評価項目を見られています。


例えば、次の案件を例に具体的な回答と評価基準を見てみましょう。

【案件例】

【評価基準例】

このように、1つの案件で非常に多くの回答パターンとその評価基準が設定されていることがわかります。


またインバスケットの答え だと、どれかが著しく欠落しているのは、マネージャーとしてはNGとなります。評価カテゴリがあることをただしく理解する必要があります。


これ以下は有料とさせていただきます。
昇進試験に合格すれば、年収100万円ほど変わることもあります。
そう考えれば安い投資では無いでしょうか。

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