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【募集】『白杯』に向けて秋の季語の「勘違いエピソード」お待ちしてます!

【はじめに】
この記事では、2021年10月に開催予定の「#白杯」に向けて、秋の季語の「勘違いエピソード」をコメント欄で募集します。
私がいずれ作ろうと思っている『Rx勘違い歳時記』のネタ集めに、note俳人の皆さんのお力をお借りしようと思い立った次第です。

皆さんで秋の季語にまつわる「勘違い」などを共有し、作句の助けになれば幸いです。形式などは問いませんので、コメント欄もしくはご自身のnoteに記事を書いて頂ければと思います。

0.『Rx勘違い歳時記』とは

冒頭に名前だけご紹介した「Rx勘違い歳時記」とは、私が考えた歳時記の一形式で、『俳人が陥りがちな勘違い』とか『あるある』(だけ)を纏めて、失敗エピソードを共有し、同じ失敗を後輩に経験させないようにしたい! というものです。(結構あるあるな勘違いもあるように感じますし。)

厳密に言えば、「勘違い季語」の方が近いのかも知れませんが、まあそこはいずれ「歳時記」の形に編集したいという思いも込めてのネーミングです。

ちなみにこの企画を思いついたのは、「☆ゆず☆」さんの記事に素朴な疑問が寄せられてて、同じ疑問を初学の頃に持って調べたなと感じたからです。

もちろん、『俳句歳時記』を買って、引いて欲しいという思いはあるのですが、いきなりそう言われてもハードルが高いと思うので、この記事等を参考にして季語の奥深さを知ってもらい、歳時記への導入になれば良いなと考えてのものです。

季語には「ひっかけ問題」みたいなのが沢山ありますが、その季節になっている「理由」や「由緒」というものが必ずありますから、そこを知ることでまた一つ博識になって頂き、学ぶ楽しさを広められたらと思っています。

それではここから、代表的な「勘違い」例をご紹介していきましょう。

1.えっ、これ季語なのシリーズ

まずは特に初心者の方が一度は経験をする「えっ、これ季語なの」シリーズです。分類は敢えて直感的なタイトルにしてあります。

今回は秋の大会ということで、秋の季語から選びましょうか。と言っても、歳時記を捲っていると、次から次へとトラップみたいな季語があるんでどれを選ぼうか……。あ、そうだ、これにしましょう。例えば、

「爽やか」

これなんて如何ですか? 「爽やか」。今年、一度「Yahoo! ニュース」でも話題になったんで、ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、ついつい口癖のように「爽やかな空」とか「爽やかな風」とか付けたくなりません?

でもこれ、実は「爽やか」だけで秋の季語なんです。だからもし「爽やかな秋の空」なんて書くと、それだけで季重なりになっちゃうので要注意です。

こういった事例は、数え切れないほどあると思うので、皆さんも他の方から指摘されたこと、気づいた経験などをお寄せ頂ければと思います。

2.えっ、これ季語じゃないのシリーズ

続いて、少ないとは思うんですが、「えっ、これ季語じゃないの」シリーズです。歳時記に親しんでいるからかも知れませんが、『季語じゃないもの』の良い例が苦労しました。ちょうど「10月」開催の大会なので、

「日本シリーズ」

日本プロ野球の秋の風物詩「日本シリーズ」ですが、手元の歳時記には収録されていませんでした。もちろん「秋」感はありますがね。

大事なのは「なぜ貴方が季語と思ったか」だけでなく、「なぜ(まだ)季語となっていないか」でしょう。これを知る事で季語への理解が深まります。

1つ目には「日本シリーズ」が始まったのが戦後(1950年)と、俳句の歴史からすると未だ短いのかも知れません。そして2つ目には「日本シリーズ」と一口に言っても「野球以外」の日本シリーズもあるという点でしょうか。

他に3つ目には「興行もの」は、開催時期が移ろう可能性が高いという点があるかと思います。『◯◯祭り』などと比べたら、スポーツの大会などは、主催者の都合で開催時期が変わって、季節感の薄まるものもありますから。歳時記としては、季語に載せるのに特に慎重になる所以かも知れませんね。

3.えっ、この季節じゃないのシリーズ

続いて、季節で分類される「季語」ですが、その分類が「俳句」独特なものがかなりあります。題して、「えっ、この季節じゃないの」シリーズです。

これについては、夏の大会(アポロ杯)で取り上げた記事からの引用です。

「西瓜(スイカ)」

「西瓜」といえば、夏休みなどを代表するモチーフとしてお馴染みですが、俳句の季節では『初秋』つまり「秋」の季語に分類されています。

なお、『現代俳句歳時記』では「夏」の季語としていますが、その中では、『従来の歳時記では秋』と明記していますから要注意です。
だって、スイカの最盛期は、立秋(8月上旬)を過ぎたあたりですからね。太陽暦(二十四節気)の基準では「秋」の分類になってしまうのです。

noteの俳句ではそこまで厳しく言われないかも知れませんが、「当季雑詠」で『季節にあった季語』を選ぶ句会などで、勘違いをこき下ろされるのは、結構ショックがデカいので、こういう場で抑えておくと良いでしょう。

4.えっ、こういう意味じゃないのシリーズ

もう1つだけ定番の勘違いネタをご紹介しましょう。「えっ、こういう意味じゃないの」シリーズです。この秋の季語の意味、説明できますか?

「星月夜」

ああ、何か有名な絵もあるよね。知ってる知ってる。「星と月が綺麗な夜」のことだよね……?と思った方、残念! 本来は、『月が出ていないのに、月が出ているように明るい』そんな星の夜を意味するのです。

「星がまるで月みたいに明るい夜」なんて、現代社会においてまずお目にかかれないので、半分ファンタジーみたいになってしまっています。そこが、歳時記の世界観とのギャップとなっているのです。こういったことは、江戸以前からの歴史を汲む『俳句歳時記』では良くあることなのです。

だからこそ、文字面だけで表面的に理解しているつもりの言葉も、歳時記を引いて理解し直す癖を付けることをオススメします。

5.エピソード募集について

皆さん、こういった経験ありませんでしたか? 私も始めたての頃は、こういった経験の連続でした。それで俳句の常識を蓄えていったんです。

もし、こういう「勘違いエピソード」が集まった記事(や歳時記)があったら欲しいと思いませんか? ということで、皆さんからもエピソードを募集します! ぜひ、コメント欄に書いて頂けると幸いです。

《 応募数は無制限 》
1人1エピソードなどと限定するつもりは、更々ありません。何エピソードでも、何十エピソードでも(それは無理だけどww)お待ちしております。

《 秋の季語がメインだけど、他の季節でもOK 》
今回は「白杯」を念頭に置いているので、「秋の季語」を中心に募りたいと思いますが、そういうことは気にせずご応募いただいて結構です。むしろ、他の季節にも同じ頻度で「勘違いエピソード」は転がっていると思うので、そこを補強して頂けると大変助かります。

《 1回で投稿せず、思いついたら、ミスしたらコメント! 》
こういった記事は、単発ではなく、継続することに意義があると思っています。ですから、1回で投稿を終えてしまうのではなく、過去の経験を思い出したり、失敗をしてしまった時にコメントをして頂けると嬉しいです!

さあ、貴方からの投稿をお待ちしております!


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