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chisho.k
2022年9月6日 03:42
その夜も沢山の星が見えたらしい。海の上の月が眩しくて、そんな風に語った人のことを思い出していた。僕はその日のことを知らないけれど、ずっとその前から続く生活と町の記憶に囲まれて、いまここにいる。ごみ捨てに出た深夜の川沿いで、信号が点滅していた。いつもは暗く感じるこの町の夜を、今日は明るいと思った。僕が知らないあの日の夜を思い浮かべていた。きっと言葉じゃ到底足りないけれど、僕の知らない記憶