見出し画像

生きることは、誰かの光になること。

さて、博士論文提出1ヶ月前なのにぬるりと研究会に来て、カプセルホテルの1カプセル内でボロ泣きしている人がいたら私である。

これから修正に修正を重ねるとは言え、博士論文の原稿はほぼ書き終えたし、他の人と比べて追い込まれていない方だとは思う。ただ、やはり人間そう簡単ではない。
自分でも気づかないくらい精神的にはそこそこ大変で、こういう時に限って意地悪な人に出会ってしまったりする。

普段の私の生活圏には良い人ばかりだ。これは自分がそういう人としか仲良くならないのもそうだし、人って共通の何かがあって集まってくるものだ。
でも車を運転していると、無差別的にいろんな人が関わってくるので、嫌な人を回避できないことがある。こんなことを書いているが、この考えも主観で本当は優しい人なのかもしれないし、そうであってほしいし、それぞれの事情があることも分かってる。

7つの習慣といういかにも自己啓発の権化みたいな本を読んで、実際読んだ当時に自分も啓発された1人なのだが、1番心に残ってるのはresponsibilityという言葉である。単純に訳せば責任、でも多分これでは本当は足りなくて、responseするability、つまりどう反応するかは自分で決める能力、という意味だ。

相手がどんな人であれ、どんな言動したにせよ、それにどう反応するかは自分のresponsibilityだよね、となる。ムカついたとしても自分のresponseするabilityが足りてれば、何の問題もない。他人に自分の心を惑わされることはなくなる。まだまだ足りないけど、そんな強靭なresponsibilityを身に付けたい。

こんなことを書こうと思っていたわけではなくて、本を読むと別世界に飛べるからいいよねっていう話をしたい。

忙しかったり、仕事に追われていると、精神が保てなくなるタイプなので、最近はそういう時こそ寝る前に少し小説を読むようにしている。それもサスペンスとかではなく、ほんわか系のゆるい日常を描いた作品が好き。例えば有川さんの植物図鑑とか、最近だと海の見える家は良かった。

今は小川糸さんのライオンのおやつという本をちょうど読み終わったところでこのnoteを書いている。この本はずっと気になっていたけど、スルーしていて、たまたま知り合いにおすすめされたので読むことにした。
それでカプセルホテルの1カプセル内でボロ泣きしたところなのだ。(ホテルの一室をカプセルホテルで言うなら1カプセルか、と書きたくてそう書いてる)

ネタバレになるので、詳しくは書かないけど、人間いつオーガズム(本読めば分かる、そのままの意味で捉えてもたしかに分からない)になるか分かんないし、生きてるだけで幸せなのだ。自分に正直になること、一本のろうそくが周りを照らすように誰かの光になること、別に大きな光になる必要はないし、むしろ消えそうで消えないくらいのロウソクの方が美しい。

本はいろんな世界に連れて行ってくれる。新しい言葉をくれる。そろそろ歯磨きして寝たいので、寝ます。

生きることは、誰かの光になること。

いいなと思ったら応援しよう!