小学2年生の自学ノートから分かる、子どもたちと向き合ううえで大切なこと
<はじめに>
令和元年度に新採用となり、2年生を担任させていただいた。その経験から気づいたこと、分かったことをまとめることで、新採用教諭の方々・学校現場で悩みを抱いている方々の助力になれば幸いです。どうぞ気楽にお読みください。
<コロナ禍での新採用>
私はコロナで休校中に新採用で小学校教諭になった。何とも言えない気持ちになったことを今でも覚えている。
「きいろ先生、2年生担任をよろしくお願いします。」
わくわく、どきどきする気持ちのまま新年度準備を進めるが、いつまでこの状況は続くのか…。先の見えない不安が大きかった。支えになったのは、やはり学校の先生方である。辛い状況を一番理解してくれるのは、先輩教師である。そんな先輩教師のようにコロナ禍で大変な現場に来てくれた後輩教師を支えていきたいと思っている。
<自主学習スタート(2年生)>
自主学習を2年生から始めることに心配はあったが、子どもたちの学びたい、成長したい意欲を受け取り、ドリルなどからスタートすることに。
当時、自主学習の指導なんてできない私は、漢字ドリル・計算ドリルを自主学習にしていました。低学年なんだから、もっと自由に楽しくはじめたらよかった…。そんな後悔しても時間は戻りませんね。
しかしながら、子どもたちの力は大人の想像を簡単に超えていきます。自学ノートのタワーがみるみる高くなり、一人で何冊も終わらしていきます。さすがです。
<1年間の最後に出てきた自学>
可愛い2年生とお別れの日。ある女の子がやってきた自主学習の内容が心に刺さりました。それは、
○○が選ぶ、きいろ先生のステキなところベスト10
という題名でした。当時の私は書いてある内容よりも、力のない私にも素敵なところがあったのだなと嬉しくなったのを思い出します。
どんなランキングかというと、
1位は「やさしい」でした。子どもたちは優しい先生を望んでいます。4位は「迷っている人に教えてあげる」でした。やさしいの具体的な姿でしょうか。3位8位9位は子どもたちとたくさん遊んだので入っているのだと思います。
すぐにできる、子どもたちとつながり、やさしさを感じてもらうには、
「遊ぶ」
ことって、ものすごく大切なことだと思いました。しかも、すぐに実践できますね。
驚いたのは10位です。「自分たちのやったことの良し悪しを教えてくれる」ということです。校長にも言われたことですが、「きいろ先生は厳しいことをしっかり言うよね。」と面談で伝えられましたが、校長はこのように続けました。「それが伝わるのも先生とのつながりがあってこそです。」と。
子どもたちには、良いことは良い、悪いことは悪いと忖度せずに伝える。ことが大切です。教師の腹を子どもたちはよく理解してくれます。その反面、子どもをコントロールしようとしているのか、自分たちのためを思って伝えているのか、すぐに気づかれるということだと思います。
2年生の自主学習ノートから分かる、子どもたちに向き合ううえで大切なことは、
子どもたちのことを第一に行動しているか
ではないでしょうか。
学年は違っても、子どもたちのことを思って教師をやっていきたいです。
ぜひ、感想をお聞かせください。
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