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不登校で良かったこと・悪かったこと
不登校に良いも悪いもあるのかと思うだろうが、中高行ってない自分なりに振り返って良かったこと・悪かったことを書いてみようと思う。
なお、個人的に感じていることなので、当てはまらない人もいるかもしれない点にご留意いただきたい。
また、不登校を助長する意図はないことを明記する。
人生は人それぞれだが、一般的に不登校のデメリットは大きいと思う。
日本社会だと、出る杭は打たれるが、きちんと学校に行っていると他人と同じようにふるまえるようになり、生きやすくなる可能性が高い。
それでも、当事者や関係者で、不登校がその後与える影響について気になる方がいるかも知れないので、体験記的に書いておくことにした。
また、不登校になった経緯について興味があれば、以下を閲覧いただけると嬉しい。
良かったこと
国語が得意になった
別に文章力がどうとか言うつもりはないが、皆が勉強したり青春している間、本を読みまくったり小説を書きまくったりしていたことが要因で、高卒認定を取る時も国語の勉強は不要なレベルだった。
そして、社会人になってから、チャットやメールのやり取りの読み書きの速さ、文意を読み取る能力、文章中のミスを見つける能力などが同僚などと比べて優れているように感じる。
プログラミングができるようになった
引きこもりながらひたすらRPGツクール5でゲームを作っていたところ、いつの間にかプログラミングができるようになっていて、最終的にプログラマをやれるぐらいになった。
タイピングが早くなった
小説を書きまくっていたところ、タイピングが早くなった。特に日本語は、ほとんど話すのよりも早いぐらいで、誰にも信じてもらえないが、1日で原稿用紙50枚ほど書いていた時期もある。
大人に物怖じしなくなった
同年代と接する機会がほとんどなく、紆余曲折あって早くから大人の中で育ったため、若い頃から大人に物怖じしなかった。
悪かったこと
色眼鏡で見られることがある
言わなければ不登校だったことがバレることは無いが、高校の学歴が飛んでしまってるため、採用担当者などには事情を把握されていることがある。
すると、向こうもどう接して良いか分からないのか、妙な対応をされることがある。
例えば、ちょっとでも知らないことがあると、「これだから中卒は」みたいな言動をされる。
私は専門卒だし、高卒認定は取ってるので、ただの偏見だ。大体、学校を卒業してしばらくしたら、高校や中学で習ったことなど覚えていない人も多いのに、私のことだけそういう扱いをするのは差別だと思う。
これが結構嫌で、知ったかぶりするようになってしまった。
面接のとき、説明が面倒
転職面接のときは最終職歴しか気にされないので聞かれないこともあるが、特に新卒の面接の時は高確率で突っ込まれて面倒だった。
「家庭の事情で……」とか「母子家庭でどうしても……」とか言っておくことにしている。
雑談で高校生の時の話になると面倒
「部活何やってた~?」「修学旅行どこ行った~?」などの話題である。私は適当に話を合わせて、細かいところは忘れたということにしている。「高校行ってないんだよねー」と言ってもいいが、上述の色眼鏡問題が発生して嫌な思いをすることもあるので基本的には黙っている。
他人の気持ちを察する能力の発達が悪い
およそ思春期頃から、自分の言ったことで他人がどう思うか、どう反応されるかということの学習が深まり、いわゆる「空気を読む」能力が高まるようだが、これが致命的にできなかった。今もあまり得意ではない。
ただ、空気を読まないことが良く作用することもあるので、悪かったと一概にも言えないかも知れないが、やはり会社組織などでは浮くこともある。今はあまり気にはしていないが。
仕事が出来れば一目置かれるようになって多少の問題は目をつぶられる傾向があるので、仕事さえできればいいだろうと思っている。
上下関係に鈍い
もしかしたら不登校ではない子も、帰宅部の場合は同じかもしれないが、上下関係の厳しい組織に居たことがないため、相手が社長でも会長でもあまり敬うそぶりが出来なかったりする。
今は少し出来るようにはなったが、若い頃は以下のような感じだった。
例えば、会社の先輩が何か失敗したとする。
「いやあ、失敗しちゃったよ」
ここで望ましい対応は、「そうなんですか…」と殊勝な顔をしてみるか、「次がありますよ!」と励ましてみるか、関係性によって変わるがそんなところだろう。
ここで私は
「えっ! どんな失敗ですか?」(・∀・)ニヤニヤ
と突っ込むのである。
「えっと……これこれこうで……」
「なるほど! こうすれば良かったんじゃないですか!?」(・∀・)ニヤニヤ
「あ、そうだね……うん……ありがとう……」
「次から気を付けてくださいね!」
こんな調子だった。この人(私)に悪意はない。
これは結構、様々なトラブルを呼んできたけれども、物怖じしないという意味で良くはたらいたこともあった。まあ悪く働いたときはしょうがない。次がある。
まとめ
色々と書いてみたのを台無しにして申し訳ないのだが、全体として不登校だからデメリットがとか、どうとか、他人が思う程困っていない。
人生は過去ではなくどう生きるかで決まるものだし、どういう風に生まれ育っても、いつからでもやり直せる。不登校という過去があって再び社会に出る人は恐怖も多いと思うが、あなたが想像するよりも、世間には支えてくれる優しい人が多い。
私自身、そんな人たちのおかげで今日こうして生きていられることに感謝する。
もし、身の回りに不登校だった過去をオープンにしている人がいる場合は、偏見の目で見ず、普通に接していただけるとお互い気持ちよくコミュニケーションができると思う。ぜひお願いしたい。
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