病歴を隠すべきか、明かすべきか ーうつ病を抱える私の転職奮闘記
「もう隠すのはやめよう」そう決意した瞬間、世界が少しだけ鮮やかに見えた。だけど、やっぱりその選択はいばらの道でもあったのだ――。
転職活動において、自身のうつ病歴を伝えるかどうか。
これは、私だけでなく多くの人が直面する悩みだと思います。
今回は、実際にうつ病で退職し、再就職を果たした私の就職活動の模様をお伝えします。同じ悩みを抱える方の道しるべになれば幸いです。
まず簡単に私の現在のプロフィールをお伝えします。
・中堅の女性IT系エンジニアです。
・最初はうつ病と診断されましたが、後に双極性障害と呼ばれる、うつ状態と躁状態を繰り返す心の病気を抱えていることが分かりました。これは完治の難しい病気です。
・現在は自宅で引きこもりつつリモートワークしています。
・こんな調子なので、仕事に差し障ることもしばしば。うつ症状がひどくなり、休職した経験は1度だけじゃありません。
こんな私にも、ピカピカの新卒社員時代がありました。
第1章:新卒入社と心の病
新卒でIT企業に入社した私は、インフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。
この会社は、中小企業の「中」にあたる程度の規模の会社でした。
IT系の会社とはいっても前身は古い企業で、いわゆる就活生が「JTC」と呼ぶような古臭い企業体質の会社です。。心を折るマナー研修に、「仕事ができないやつは価値がない」という甘えを一切許さない体質。「もっと考えろ」や「自分から動け」という言葉が日頃から飛び交います。
私はサーバーの保守業務やシステムの監視など、日々忙しいながらもやりがいのある仕事でした。しかし、不規則な勤務時間や絶え間ないプレッシャー、さらにはセクハラやパワハラも日常茶飯事。
休日も関係なく24時間ノートパソコンと社用携帯を持たされます。朝4時に叩き起こされて朝まで対応させられたこともあれば、友達と遊びに行くときに電話がかかってきて、電車から降りて知らない駅のホームでパソコンを開いたこともありました。
にも関わらず、評価面談の際はマネージャーから「君を評価したくないと思ってる」の一言。頭の中が真っ白になって何も言えませんでした。
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