詩:路地裏の少女【あなたの声で決まる! 月刊アート・プロジェクト企画】
毎月、皆さんに決めて頂いたお題でYeKuが何かしらの創作をするという企画をやっております!
1月のアンケート結果と共に今月の創作をお届けします。
アンケート結果
ということで、
に決定しました!
アンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございました。
前置きはここまでといたしまして、以下は「路地裏」をテーマに「太陽」をモチーフとした「詩」です。お楽しみいただければ幸いです!
路地裏の隅でひとり、
少女がアルバムを開く
古びた壁のグラフィティを背に
ちぎれた過去を手繰り寄せる。
夕焼けの中、彼女の瞳には
焼きうつされたあの人の笑顔
どこにも彼女はいないのに
小さな幸せがにじんでる。
空を見上げれば、
オレンジに染まるビルの隙間から
太陽が低くたち揺らぐ。
それは沈むけれど、
消えはしないと知っている。
転がる缶を蹴飛ばしながら、
「いつか大人になったら」と
ため息交じりに夢を語った。
声が風に乗り、
路地をくぐって太陽に溶ける。
ジーンズのポケットには、
小さな願い事がいくつも。
ちりばめて歌を唄った、
この街のネオンに照らされて。
「路地裏の少女」は知っている、
太陽がまた昇る時を。
だからこの路地裏で唄う、
メロディが未来に昇るように。
アンケートの際に、浜田省吾さんの「路地裏の少年」という楽曲を教えてもらったので、寄せて書いてみました。
ありがとうございました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます! あなたのあたたかい応援が励みです😊