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『『『違和感を感じる』に『『違和感を感じる』に違和感を感じる』に『違和感を…【あるある重言】

日常生活において、私たちは「重言じゅうげん」と呼ばれる表現を無意識のうちに使っています。

重言を多用すると、日本語警察からは目くじらを立てられがちですが、意外と人間の言語意識に根差す優れた表現かもしれません。

個人的には、掲題の『違和感を感じる』には『違和感を感じる』のですが……いかがでしょうか?

今回の記事では、使いがちな重言とその魅力についてご紹介します。

重言とは何か?

重言とは、同じ意味の言葉や類似する意味を持つ言葉を重ねて使う表現のことを指します。これにより、表現に強調やニュアンスの違いを与えることができます。

たとえば「頭痛が痛い」「後でまた後悔する」は、意味が重なって少し過剰に感じられますね。

重言はときに不自然に見えることもありますが、日常会話での強調や慣習的な表現として市民権を得ています。

思わず使ってしまう重言の例

「事前予約」
 よくある表現ですが、よく見れば重言です。すでに未来を約束する「予約」をさらに強調し、計画への安心感を高めているのでしょうか……。
「新しい新年」
 これもよく聞きますが、確かに重言です。改めて新年を迎える際の新鮮な気持ちや希望が表現されています。

これ以外にも私たちは無意識のうちに以下のような重言を使っています。

同義語の重複
「完全に完璧」
「まったく同一の」

動詞と目的語の意味重複
「返事を返す」
「過去に経験した」

形容詞と名詞の意味重複
「危険が危ない」
「元の原点」

日本語文化に根付く重言

日本語では、特定の重言が慣習として定着しています。それにより、話し手の感情や意図を強調できる面があります。

たとえば、「返事を返す」「事前予約」は、日常会話でしばしば耳にする表現で、多くの人が違和感なく使用しています。私も言われるまで気づきませんでしたが、話し言葉はともかく書き言葉だと違和感がありますね(笑)

現代社会での重言の役割

言語は時代とともに変化し、重言もまた進化しています。

たとえば、「びっくり仰天」は驚きを強力に伝えるフレーズと化しています。他にも「旅行に行く」「違和感を感じる」など、現代日本語で受け入れられる重言も多く存在しています。

(しかし、私は違和感を感じているのですが)

まとめ

重言を耳にすると、最初は違和感を覚えるかもしれません。

しかし、私たちの言語生活においては、これらの表現がコミュニケーションを円滑にする役割を果たしているのです。

特に話し言葉では特に自然に受け入れられており、日々の会話に彩りを与えています。

ただし、書き言葉になると……じゃっかん、バカバカしく見えるのも確かです。真面目な文章では避けた方が良いのかもしれません。

重言が悪ということではありません。強調表現として優れているために現代日本でも多様されているのでしょう。

ぜひこれを読んでいるあなたも、知らず知らず使っている重言を探してみてください。きっと「あ、これも重言だった!」と密かな喜びを噛みしめることができるでしょう。

(ただし、人に指摘する場合は角が立たないようご注意を…(笑))


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