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アジソン病 〜恵比寿の闘病記〜
今までの流れを読んでいない方のために
この記事では、アジソン病と診断されたペットメモリアル ドマーニの福社長 恵比寿の闘病記をお届けしています。アジソン病とは、副腎が十分に働かず、ホルモンのバランスが崩れてしまう病気です。昨年末に診断を受けるまでの経緯や、治療、そして現在の状況について詳しくお伝えしていきます。
事の始まり
恵比寿が胆管炎で通院を続け、以前と変わらない体調に戻ってきたかな?と感じていた時の事です。再び元気がなくなり、フラフラとした状態に。その時は「お腹の調子が完全に戻っていないのだろう」と思っていました。
しかし、年末近くの土曜日の夕方、恵比寿がぐったりとしてしまい、動かなくなりました。状況が急変したため、日曜日も診察を行っている動物病院を探し、慌てて連れて行きました。その場で行われた血液検査で、意識を失いかねないほどの低血糖状態であることが分かりました。低血糖の緊急処置が行われ、その後、精密検査を受けるため翌日再び通院することになりました。
ACTH刺激試験と診断確定
翌日、エコー検査を行ったところ、副腎の萎縮が確認されました。さらに詳しい検査としてACTH刺激試験が行われることに。この検査は、副腎がコルチゾールを分泌する能力を確認するためのもので、ACTHというホルモンを注射し、その後の反応を観察します。
通常であれば、ACTHを注射するとコルチゾールの数値が上昇します。しかし、アジソン病の場合、コルチゾール値の上昇がほとんど見られません。恵比寿の検査結果も同様で、数日後にアジソン病と診断されました。
この検査を受けたことで、病気を早期に特定でき、適切な治療に繋げることができました。
治療と薬の管理
診断後、恵比寿はホルモン補充療法を開始しました。処方された薬は以下の2種類です。
フロリネフ
フロリネフは、ナトリウムやカリウムなどの電解質バランスを整える薬で、副腎の働きを補う役割があるそうです。この薬にはミネラルコルチロイドが約80%、グルココルチロイドが約20%含まれていると獣医さんから伺いました。これにより、体内のホルモンバランスを安定させることが期待できるとのことです。
プレドニゾロン
プレドニゾロンはグルココルチロイドが100%の薬で、ストレスや炎症への対応を助ける働きがあるそうです。当初は毎日1錠を服用し、その後1錠を隔日で服用していましたが、血糖値の低下が見られたため、現在は0.5錠を毎日服用する形に変更されました。獣医さんの話では、少量を毎日与えることで血糖値が安定しやすくなるとのことです。まだ服用期間が短いため、今後の経過を見守っていく必要があるようです。
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薬の説明は、獣医さんから伺った話をもとにしています。あくまで参考として読んでいただければ幸いです。
薬価について
アジソン病の治療薬は一生服用を続ける必要があるため、薬のコストは飼い主にとって非常に重要なポイントです。特にフロリネフは、現在通っている動物病院では1錠470円と高価ですが、獣医さんから紹介された海外から代理輸入をしてくれるサイトを利用すれば、1錠あたり約80円以下で購入可能です。
さらに、この代理輸入ではまとめて注文することで、一箱あたりの単価が下がる仕組みになっています。必要な分をまとめて購入することでコストをさらに抑えることができるため、長期的な治療費の軽減に大きく貢献します。
ただし、現在(2025.1.24)このフロリネフは入荷待ちの状態となっており、代わりに同じメーカーが製造しているジェネリック薬が販売されています。驚くことに、このジェネリック薬は1錠あたり約90円〜と非ジェネリックのフロリネフよりやや高くなります。それでも病院で購入する場合と比べると非常に経済的です。私もこのジェネリック薬をすでに一箱注文しました。
また、インターネットを探すと、ペットの薬を輸入してくれる業者がたくさん見つかりますが、すべてが信頼できるわけではありません。中には怪しい業者や、品質が保証されない薬を扱うサイトもあるため注意が必要です。その点、恵比寿の治療をしてくださっている獣医さんは、すでにアジソン病の治療をしている前例があり、信頼できる代理輸入業者、製薬メーカーを紹介してくださいました。このような情報をいただけたおかげで、安心して薬を手配できています。
こうした情報を病院側が提供してくださったことには非常に感謝しています。長期的に治療を続ける上で、信頼性のある情報と選択肢を得られることは飼い主にとって非常に心強いです。
一生付き合う病気である以上、薬の価格や入手方法については飼い主自身が積極的に調べ、最適な選択をすることが大切だと感じています。また、獣医さんとの信頼関係を築き、疑問や不安を相談できる環境があることも、治療を続ける上での大きな支えとなります。
最後に
現在、恵比寿は薬のおかげで以前とほとんど変わらない元気な生活を送っています。当初から比べると、体調も安定し、散歩を楽しむ姿が戻ってきました。一生付き合っていく病気だからこそ、日々の体調管理と情報収集が欠かせません。
この記事を読んでくださりありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。
また、ペットメモリアル ドマーニでは、ペットちゃんとのお別れに関するご相談を随時受け付けています。詳細はこちらをご覧ください → ペットメモリアル ドマーニ
この記事の『スキ』や福社長の恵比寿 アフロ犬とハゲ社長の日常のフォローもしていただけると嬉しいです!
次回の恵比寿の闘病記では、特に何もなければ、現在注文中のジェネリックのフロリネフについてお伝えできればと思っています。引き続き、恵比寿の様子や治療経過を見守っていただけると幸いです。