#21『 算数オリンピック』のことご存知ですか
小学生に学校で習う勉強で好きな教科/嫌いな教科を調査したところ、
1番好きな教科は算数
1番嫌いな教科も算数
奇異に思われるかもしれませんが、昔からずーっとそういう結果が出ています。
算数は、その位好き嫌いがハッキリした教科といえる特色があります。
1つの目安としての家庭学習の時間は
学年×10分
と言われています。
・話す
・読む
・書く
等の「国語」は日常生活との関りも深く、身についたかどうかも、親子ともに把握しやすい教科と言えるでしょう。
そして、その対極にある教科が算数と言えるかもしれません。
具象化された問題から徐々に抽象的概念に関する問題へと発展していく算数/数学は、学年が進行するに従い好きが減少、そして嫌いが増加し、好き嫌いの同居からついに不動の嫌い1位になることになります。
算数/数学の重要性については、受験や進路選択ばかりでなく、思考面についても、学年が進行するに従い認識度は高まるにもかかわらず、避けられてしまう原因はどこにあるのでしょうか。
以下はあくまでも私見であり、根拠になるデータはないことをご承知おき下さい。
主として2つが考えられると思います。
▽1
算数/数学は、丸暗記では対応できず、理解、定着、活用, そして 成果が表れるにもある程度の期間(時間)が必要になること。
性急な結果を期待する、求めることは“嫌い”を助長することになります。
▽2
学校で習う“算数”や“数学”には遊び心がほとんどないこと。
絶対的な解答が存在する教科の宿命かもしれません。
それが“好き”につながる要素の1つの一方で、“出来ない”ことが“嫌い”になっていることは間違いありません。
“学校の算数”から、“世界の算数”を覗いてみることをお勧めします。
それは、『算数オリンピック』です。
算数が好きなお子さんにも、
算数が嫌いなお子さんにも、
新しい算数の世界を教えてくれます。
算数オリンピックは、世界的な数学者で、
1970年に“標数0の体の上の代数多様体における特異点の解消”
でフィールズ賞を受賞し、
1975年に文化勲章を受賞された広中平祐先生が中心となって提唱されました。
世界の子どもたちに“算数”をスポーツやゲームのように楽しんでもらい、未来を担う新しい才能を発見する場として提唱され、知る人ぞ知る「算数の土台作り」になっています。
1992年に第一回大会が開催され、現在では、日本を始めヨーロッパ諸国とも連携を図り、
近年では中国、イラン、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナムなどアジア諸国でも開催され注目を集めています。
また、学習教材も質/量ともに充実しています。カラー豪華上製本も用意されており、学習意欲の喚起にも役立つのではないでしょうか。
大会も、算数オリンピック(小学6年生以下)」をはじめ、
小学校1年生から中学3年生まで5種類の大会が用意されています。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、休校も長く続き、夏休みも短縮され、この影響は来年度にも持ち込まれそうです。
授業の遅れをカバーすべく課題等も例年以上に多くなっているのではないでしょうか。
そんな中、算数が、好きなお子さんはもとより、普段の授業であっても興味・関心が薄いお子さん、
塾通いが出来にくい地域にお住まいのなど家庭の諸事情を抱えるお子さんにとっても、とてもお勧めの学習の場(機会)と言えます。
学校教育だけでなく、優れた教育機関の学習機関の教材や学習教材に目を広げて頂ければ、
・算数の伸長
・算数の苦手克服
の一助になると考えます。
変わることを単に受け入れるのではなく、変わることを自分の選択肢に入れてみてはどうでしょうか。
新しい未来や将来を切り開く、チャレンジになると思います。